- トップページ >
- 最新ニュース一覧
最新ニュース一覧
ニュース・イベント情報一覧です。
『フルベッキ伝』が日本英学史学会・豊田實賞を受賞
『フルベッキ伝』(井上篤夫著) が令和5年度の日本英学史学会・豊田實賞を受賞致しました。
まだ情報は更新されておりませんが、日本英学史学会のウェブサイトは以下です。
『フルベッキ伝』(井上篤夫 著)
坂本龍馬や西郷隆盛、高杉晋作をはじめ、明治維新の志士たちが一堂に会して写っているともいわれる、いわゆる「フルベッキ写真」で名高いギドー・フルベッキ。しかしながらフルベッキ本人が果たしてどのような人物であったのか、その詳しい生涯はいまだ謎に包まれたままである。オランダに生まれ、アメリカに渡ったのち、1859年(安政6年)に来日、激動の幕末から明治期に、歴史上に名を残す多くの人物たちと交流を重ね、維新後は岩倉使節団の立案にも携わり、日本の近代化に大きな役割を果たしたその知られざる生涯を、生地であるオランダも含めた、フルベッキゆかりの地での綿密な取材と、新発見・未公開の資料を縦横に駆使して描き出した画期的評伝。
2023年度・第60回日本翻訳文化賞受賞のお知らせ
このたびNPO法人日本翻訳家協会より、2023年度の日本翻訳文化賞が『血の畑 宗教と暴力』(カレン・アームストロング著/北條文緒・岩崎たまゑ訳)に授与されましたのでお知らせ致します。
なお、同時に第59回日本翻訳出版文化賞が『評伝 ポール・ヴァレリー』(水声社)、『M.M.ドブロヴォールスキィのアイヌ語・ロシア語辞典』(共同文化社)、翻訳特別賞が『科学革命の構造』[新版](みすず書房)、『チベット女性詩集』(段々社)に授与されております。
『血の畑 宗教と暴力』(カレン・アームストロング著/北條文緒・岩崎たまゑ)

宗教には暴力が内在するのだろうか? 著名な宗教学者であるカレン・アームストロングが、古今東西の神話と宗教を取り上げ、多面的考察を通して、それが誤った認識であることを余すところなく証明する。
『留学生のための漢字の教科書 中級700』[改訂版](第11刷)訂正のお知らせ
『留学生のための漢字の教科書 中級700』[改訂版](第11刷)に一か所誤りがあることが判明いたしました。
詳しくはたいへんお手数ですが、正誤表のPDFデータをアップいたしましたので、 下記ならびに書誌ページよりダウンロードをお願い申し上げます。
『留学生のための漢字の教科書 中級700』[改訂版](第11刷)正誤表
『留学生のための漢字の教科書 中級700』[改訂版](佐藤尚子/佐々木仁子 著)

◎日本語能力試験N2~N3レベル◎
非漢字圏学習者に人気の漢字教材!
中級レベルに必要な漢字と読み、語彙を厳選してあるため、レベルにあった無理のない学習が可能です。またすべての漢字の筆順も掲載してあり、自習にも便利です。練習問題は文法なども一緒に復習できよう、さまざまな問題を収録しています。
総務部スタッフ募集のお知らせ
小社では、この度総務スタッフの募集を行っております。
◆応募方法 : 以下の「マイナビミドルシニア」サイトから御応募下さい。
※本件につきまして、小社への直接のお問い合わせには応じておりません。なにとぞ御了承下さい。
8月・9月の書評から──『園井恵子』『寝煙草の危険』など
★『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』が原爆忌前後に広く話題になりました。
「北海道新聞」(8月13日付)、「西日本新聞」(8月26日付)などでは「さまざまな役を演じた際のブロマイドや日常の表情を写したアルバムなどを収録し、イメージをかきたてる書だ。演技の深淵に魅せられ、道を求めた俳優の姿が派優の姿がここによみがえる」(米田綱路さん)との評。
★『寝煙草の危険』が各紙誌で話題。
「読売新聞」(8月20日付)では「人生には何度か、読むことで自分が変わる本との出会いがある。読みながら自分が言葉で塗り変わっていく、書き換えられていくような、鳥肌立つ経験。ああ、出会ってしまった、という諦念にも似た気持ち」という池澤春菜さんの強い言葉が。
また作者マリアーナ・エンリケスさんとSF作家の倉田タカシさんとの対話が、「WIRED」50号に「SF的想像力とホラー的想像力について」と題して掲載されています。『寝煙草の危険』収録作「どこにあるの、心臓」については「ウィリアム・バロウズ、J・G・バラード、デヴィッド・クローネンバーグに影響されて書いたもの」とのこと。
★『こんとんの居場所』の奇妙な味にハマる人がじわじわ増加。
「中日新聞」(8月6日付)では豊﨑由美さんが「重要なのは一見バカバカしい物語の底の底に横たわっている自我や生命という命題に向ける哲学的な問いだ。笑いながら考えさせられる。山野辺太郎は本当に不思議な小説家だ」という魅力的な評を書かれました。
★『近代日本美術展史』がその独自の研究で評価を得ています。
「週刊読書人」(8月11日付)で「本書は見方によっては展覧会の(失われた)黄金時代の記録とも言える。それを支えた男性たち(見事に男性しか登場しない)が退場した後、どんな「美術展史」が続いていくのか。転換期の現在だからこそ書かれねばならなかった一冊なのだろう」との評が児島薫さん(実践女子大学教授)から。
★『幽霊綺譚 ドイツ・ロマン派幻想短篇集』は読書達人の間でかなりの評判。
「産経新聞」書評欄(8月20日付)では、「まずは200年の時を超え、ディオダディ荘え楽しまれた怪談集が本邦に再生したことを寿ぎたい」(平戸懐古さん・翻訳家)
★『ウィトゲンシュタインの愛人』が雑誌「リンネ」10月号「旅のお供の読書案内」に。
「日常のたわいない話から美術や映画、哲学まで、まるで知的な連想ゲームのよう。その中にふと浮かんでくる家族との思い出が哀しくも暖かい」(編集部Fさん)
★〈奇想天外の本棚〉『フランケンシュタインの工場』の書評が「図書新聞」(8月5日付)に。
「1975年頃に予想した地球の未来像を知ることができて面白い」「「四十八年前に書かれたとはとても信じられない」(品川暁子さん・ライター)
★『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる』の書評が同じく「図書新聞」(9月2日付)と「週刊読書人」(9月22日付)に。
「一つ一つ丁寧に紡がれた言葉を拾いながら、世界のどこかに暮らすあなたのことを思い、日本語という自分たちの言葉で自分たちの物語を語り、あなたとつながる選択肢が私たちにもあることに気づかせてくれる」(図書新聞・大工原彩さん・翻訳家)
「こんなに頁のすすむ本は久しぶりだった」「そして何よりそれが一地域の記憶ではなく世界の記録となったことは文字通り歴史的快挙である。なぜなら彼女たちの物語は、もはや世界の物語となったのだから」(週刊読書人・山本伸さん・東海学園大学教授)
★〈奇想天外の本棚〉『五つの箱の死』の書評が「図書新聞」(9月9日付)に。
「ミステリ好きのなかには「ついに」と膝を打たれる方もおられるだろう」「カーの脂の乗りきった時代に書かれた『五つの箱の死』は、さほど高い評価を得ていなかった。あまりにも有名な代表作『孔雀の羽根』『ユダの窓』に発表年がはさまれていること、トリックがフェアでないと評されていたことが、そのおもな理由だという。山口氏によれば、今回はカーの「名誉回復」のための試み。読みやすくなった新訳で本作の真価を問う。
★『ウアイヌコㇿ コタン アカㇻ ウポポイのことばと歴史』の書評が地元「北海道新聞」(9月10日付)に。
「本書はウポポイについての絶好のガイドブックであると同時に、その黎明期を内側から記録した歴史史料でもある。将来にわたって何度も読み返されることで本書の意義はさらに深まっていくだろう」(山崎幸治さん・北海道大学教授)
★『暗い庭』の書評が「図書新聞」(9月16日付)に。
「およそ百年前の短篇集だが、むしろだからこそ、読むたびに新たな発見があるだろう。枯葉の如き長い囁き声に耳を傾けよう。打ち捨てられた古い庭、暗い庭の囁きに!」(中野善夫さん・翻訳家)
『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(千和裕之 著)
宝塚少女歌劇で活躍し、戦中名画『無法松の一生』のヒロイン役で日本中を魅了するも、32歳で広島の原爆に斃れた劇的な人生。大林宣彦、井上ひさし作品のモデルとなった伝説の女優・園井恵子の初の評伝。
『寝煙草の危険』(マリアーナ・エンリケス 著/宮﨑真紀 訳)
カズオ・イシグロ絶賛「今年のベスト・ブック」! 〈文学界のロック・スター〉〈ホラー・プリンセス〉による、12篇のゴシカルな恐怖の祭典がついに開幕!!!【2021年度国際ブッカー賞最終候補作】
『こんとんの居場所』(山野辺太郎 著)

いいんだよ、これで。なくなったんじゃなくて、変化しただけ――。 文藝賞受賞作『いつか深い穴に落ちるまで』(2018)、『孤島の飛来人』(2022)に続く、現代文学の異才による、二つの変身譚。
『近代日本美術展史』(陶山伊知郎 著)

明治初期から《モナ・リザ》来日まで100年に及ぶ美術展の歴史を、日本ならではの特徴である新聞社や百貨店の参画・連携にも注目しながら、知られざるエピソードを交えてたどる通史。年表、索引を付す。
『幽霊綺譚 ドイツ・ロマン派幻想短篇集』(ヨハン・アウグスト・アーペル/フリードリヒ・ラウン/ハインリヒ・クラウレン 著/識名章喜 訳)
『フランケンシュタイン』を生んだ、そのきっかけの書----いわゆる「ディオダティ荘の怪奇談義」で震撼ならしめたのが本書である。E.T.A.ホフマンにも影響を与えた伝説の恐怖小説アンソロジー!
『ウィトゲンシュタインの愛人』(デイヴィッド・マークソン 著/木原善彦 訳)
地上最後の一人の女性が、海辺の家で暮らしながら、終末世界の「非日常的な日常」をタイプライターで書き綴る......息をのむほど美しい〈アメリカ実験小説の最高到達点〉。推薦=柴田元幸・若島正。
〈奇想天外の本棚〉『フランケンシュタインの工場』(エドワード・D・ホック 著/宮澤洋司 訳/山口雅也 製作総指揮)
『フランケンシュタイン』+『そして誰もいなくなった』!? 現代ミステリの旗手ホックが特異な舞台設定で描くSFミステリ〈コンピュータ検察局シリーズ〉の最終作。本邦初訳。
『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー』(ウルワシ・ブタリア 編/中村唯 監修)
一九四四年四月、日本軍がやってきた...村の女性と日本軍士官との短いロマンスを描いた「四月の桜」......インド、ヒマラヤ山脈の辺境から届いた現代の寓話。本邦初のインド北東部女性作家アンソロジー。
〈奇想天外の本棚〉『五つの箱の死』(カーター・ディクスン 著/白須清美 訳/山口雅也 製作総指揮)
深夜一時、女性に請われるまま、部屋に足を踏み入れたサンダース医師が目にしたのは、食卓を囲んで座る物いわぬ四人の人間であった。不可能犯罪の巨匠の手練れの技が冴える、本格ミステリ黄金時代の傑作。
『ウアイヌコㇿ コタン アカㇻ ウポポイのことばと歴史』(国立アイヌ民族博物館/立石信一/佐々木史郎/田村将人 編)
2020年7月に開業した「民族共生象徴空間」(愛称ウポポイ)。アイヌの歴史と文化を展示と体験からどう伝えるか。中心施設の国立アイヌ民族博物館が豊富な写真でわかりやすく伝える、初の公式本。
『暗い庭 聖人と亡霊、魔物(ドゥエンデ)と盗賊の物語』(ラモン・デル・バリェ=インクラン 著/花方寿行 訳)
マリオ・プラーツが『肉体と死と悪魔』において言及した数少ないスペイン作家バリェ=インクラン。W・B・イェイツやガルシア=ロルカを想起させる作品など、この世ならぬ場所へと誘う、17の短篇小説。
『ドードー鳥と孤独鳥』刊行記念★川端裕人さん・郡司芽久さん・池澤春菜さんトークイベント&サイン会
ドードー尽くしの「堂々たるドードー小説」である『ドードー鳥と孤独鳥』刊行を記念して、著者川端裕人さん、「キリン博士」こと東洋大学生命科学部助教の郡司芽久さん、声優・作家・第20代日本SF作家クラブ会長の池澤春菜さんの3名をゲストに迎え、豪華トークイベント&サイン会を開催します。
スリリングで感動的な本作の物語内容や、作中に登場するたくさんの生き物たちについて、三者三様のユニークな視点から、楽しくおもしろく語り明かします。
トークイベントセッション後にサイン会を開催。
【日時】 202310月6日(金) 18:40開場 19:00開演
【会場】 紀伊國屋書店新宿本店 2階BOOK SALON
【参加方法】 無料でご観覧いただけるイベントです。(着席20名・立ち見20名)
★座席のお申し込みなど詳細はこちらから。
『ドードー鳥と孤独鳥』(川端裕人 著)

科学記者タマキとゲノム研究者ケイナ。絶滅動物を偏愛する幼馴染ふたりは、江戸時代の日本に来た「ドードー鳥」の足跡と謎を追う旅に出る――スリリングで感動的な「絶滅動物小説」!
夏季休暇期間中の業務休業のお知らせ
平素は格別のご愛顧をたまわり、厚くお礼申し上げます。
誠に勝手ながら、8月11日(金)から8月16日(水)までの期間中
夏季休暇期間として業務をお休みさせて頂きます。
8月10日(木)正午以降に頂いたオンラインブックショップでのご注文やお問い合わせの
返答につきましては、8月17日(木)より、順次対応させていただきます。
夏季休暇期間中、お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご容赦の程お願い申し上げます。
図書新聞「2023年上半期読書アンケート」、週刊読書人「2023年上半期の収穫から」に選出本リスト
図書新聞「2023年上半期読書アンケート」(7月29日付)に、以下の書籍が選出されております。
◆『近代日本美術展史』(陶山伊知郎著) 選者:暮沢剛巳さん(美術・デザイン批評)
「日本の美術展の歴史が大手新聞社と切っても切れない関係にあることが見えてくる」
◆『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー』(ウルワシ・ブタリア 編/中村唯 監修) 選者:小池昌代さん(詩人)
「驚きと親近感で読み出したら止まらない」
◆『定本 夢野久作全集 第8巻』 選者:川村邦光さん(文化史研究)
「夢野の関東大震災スケッチが収められている。歴史の記憶の再発見となろう」
◆『マナ・タブー・供犠 英国初期人類学宗教論集』〈シリーズ宗教学再考 1〉 選者:川村邦光さん
「新たな読みを通じて、古典から知の弾丸が飛び立つだろう」
◆『〈ポストヒューマン〉の文学 埴谷雄高・花田清輝・安部公房、そして澁澤龍彥』(藤井貴志 著) 選者:郷原宏さん(文芸批評)
「われわれを再度戦後文学の世界に連れ戻すだけの説得力を具えている」
◆『五つの箱の死』〈奇想天外の本棚 9〉(カーター・ディクスン 著/白須清美 訳/山口雅也 製作総指揮) 選者:小森健太朗さん(ミステリ作家)
「旧訳ではアンフェアにもみえていたカーの仕掛けが、本書ではよりフェアプレーな仕掛けとして吟味され賞翫することができる」
なお、同号には『ヴィヨン全詩集』(宮下志朗訳)の中務哲郎さん(京都大学名誉教授)による長大な書評も掲載されております。
また、週刊読書人「2023年上半期の収穫から」にも『〈ポストヒューマン〉の文学』が選出されました。
選出されたのは日比嘉高さん(日本近現代文学・文化研究)と郷原佳以さん(フランス文学)です。
郷原さん「埴谷の『死霊』に「反出生主義」を読み込む第三部は衝撃的だった」
『園井恵子』『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる』『近代日本美術展史』など書評掲載
◆『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(千和裕之著)の書評が毎日新聞(7月15日付)に掲載されました。
評者は川本三郎さん(評論家)です。
「大変な労作」
「その人生を調べてゆくうちに「全身全霊」で書き切るべきと著者が考えたというのもわかる」
『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(千和裕之 著)
戦中映画の名作『無法松の一生』でヒロインを演じ、日本中を魅了した園井恵子。宝塚少女歌劇では春日野八千代らと舞台に立ち、随一の演技派として活躍。女優として阪東妻三郎、高峰秀子、丸山定夫らと映画や舞台で共演し、高い演技力と気品ある美しさから未来の大女優を嘱望されるも、終戦直前の昭和20年8月、滞在先の広島で運命の日を迎える――。
大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』、井上ひさし『紙屋町さくらホテル』のモデルになるなど、死後75年を経ていまも語り継がれる伝説の女優であり、演劇を通して自立した女性の生き方を追い求めた32年の劇的な生涯を、丹念な取材により描く初の本格評伝。
◆『ルーシー・ボストン 館の魔法に魅せられた芸術家』(田中美保子/安藤聡 編著)の書評が図書新聞(7月22日付)に掲載されました。
評者は野上暁(子ども文化研究者)さんです。
「内外の研究者のまさに総力を結集したボストン研究の一大集成であり重厚で濃密な評伝でもある」
英国文化の神髄――英国最古と目される館に住み、児童書、パッチワーク、油絵、薔薇の庭園、音楽等、多種多様な分野で並外れた足跡を残した芸術家ルーシー・ボストンの全容が遂に明かされる。待望の評伝集!
◆『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる』の書評が日本経済新聞(7月15日付)に掲載されました。
評者は中村和恵さん(比較文学者)です。
「読むにつれ、かれらのことがもっと知りたくなる。インド北東部への最初の窓となる本だ」
『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー』(ウルワシ・ブタリア編/中村唯監修)
バングラデシュ、ブータン、中国、ミャンマーに囲まれ、
さまざまな文化や慣習が隣り合うヒマラヤの辺境。
きわ立ってユニークなインド北東部から届いた、
むかし霊たちが存在した頃のように語られる現代の寓話。女性たちが、物語の力をとり戻し、
自分たちの物語を語りはじめる。本邦初のインド北東部女性作家アンソロジー。
◆『近代日本美術展史』著者陶山伊知郎さんの共同通信インタビュー取材記事が日本各地の地方紙に掲載され始めています。
「読みどころは、1950年代以降実現していく、海外作品による美術展の舞台裏を描いた章だ。先例もノウハウもない中、ピカソら本人を口説いたり、相手国の政府に働きかけたり、あの手この手で「目玉作品」の借り入れに奔走する関係者たち。「いつの時代も借り手はつらい立場。道なき道を行くのは大変だけれど、しびれただろうと思います」」
『近代日本美術展史』(陶山伊知郎著)
明治政府が主催した"国宝"揃いの「内国絵画共進会 古画の部」、帝室博物館総長・森鷗外による学芸活性化の試み、戦時体制下の「正倉院御物特別展観」、GHQと美術展の関わり、徳川家当主も出馬したルーブル展の対仏交渉、マチスやビカソら巨匠へのアプローチ、8年がかりのゴッホ展──。新聞、雑誌、研究書、諸機関の内部資料などをもとに、数々の興味深いエピソードを散りばめつつ、近代国家建設と官設博物館(のちの帝室博物館)の関わり、百貨店や新聞社の美術展への参画の発端、両者の連携の歴史的経緯、美術館と新聞社の共同主催の成り立ち、主な美術展の構築過程など、語られることの少なかった美術展の歴史的背景や舞台裏をつぶさに描く。
美術館と美術展の今後が問われる今、美術館が現在直面する課題の由来を知り、展望を考えるヒントとして、美術関係者だけでなく、政治、行政、実業の各界、美術愛好家、市井の人々など幅広い層の方々に訴求する一書。
図版140点以上。美術展年表、美術館創設年表、各種索引付き。
仙台にて7月16日『法の書 〔増補新訳〕 愛蔵版』第56回造本装幀コンクール受賞記念トークショー開催
◆『法の書 〔増補新訳〕 愛蔵版』が第56回造本装幀コンクール受賞を記念し、訳者植松靖夫と弊社編集担当・伊藤里和とのトークショーを仙台市にて開催致します。近隣の方はどうぞご参集ください。
出演 : 植松靖夫(東北学院大学文学部英文学科教授・翻訳家)
日時 :7月16日(日) 14:00~ (開場13:30~)
会場 : 仙台フォーラス3階 BOOKSPACEあらえみし
定員 : 先着20名
※詳細・お申し込みはこちらからお願い致します。
『法の書 〔増補新訳〕 愛蔵版』(アレイスター・クロウリー 著/植松靖夫 訳)

稀代の魔術師アレイスター・クロウリーが遺した人類への提言!最新の研究に基づき全面改訳するとともに、本邦初訳の序文や〈啓示の銘板〉を増補。自筆原稿全65点の写真をより鮮明に収めた必携の決定版。
【愛蔵版】特殊仕様
◆ いざ開かれよ魔術の扉――
業界初、両手で左右に分け開く形態の、特装函入。艶めく烏珠色の布クロスを纏った、聖典の名にふさわしい装い。
◆ 所有者だけが味わえる、一度きりの〈開封の儀〉――
一折一折ペーパーナイフで切り開いて読む形態の、袋状アンカット装。