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2022年8月情報一覧です。

2022/08/30

《奇想天外の本棚》刊行記念・特設ページ開設!

新シリーズ《奇想天外の本棚》第1期全12巻刊行開始にあたって、シリーズ詳細を紹介する特設ページを開設致しました。以下リンクからぜひ御覧ください。



『九人の偽聖者の密室』(H・H・ホームズ著/山口雅也 製作総指揮/白須清美 訳)
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伝説の「さまよえるユダヤ人」を名乗るアハスヴェルが主宰する教団「光の子ら」を糾弾すべく準備を進めていたカルト宗教の研究者ウルフ・ハリガンは、ひょんなことから知り合った作家志望の青年マット・ダンカンの協力を得、二人は「光の寺院」で開かれる教団の集会に参加する。その集会の場で、全身に黄色い僧衣をまとった教祖アハスヴェルは、信者たちとともに「ナイン・タイムズ・ナイン」の呪いを唱え、ウルフの死を予言する。
その翌日、ハリガン家の家族とクロッケー場でゲームに興じていたマットがふとウルフのいる書斎を見ると、ウルフの机に身をかがめている黄色い僧衣を着た人物の姿が目に入る。窓は施錠されており、邸内の扉から書斎に入ろうとするものの、やはり鍵がかかっていて中に入れない。再び外に出て窓から中をのぞくと、ウルフは顔面を撃たれて床に倒れており、存在したはずの黄色い衣の人物は消え失せていた......。
この不可解な密室殺人の謎に直面したダンカンは、探偵小説嫌いのマーシャル警部補と共に「密室派の巨匠」ジョン・ディクスン・カーの《密室講義》を参照しながら推理・検討をするのだが、なんと《密室講義》のどの分類にも当て嵌まらないことが判明する。困惑する捜査陣を前に、難事件の経緯を知った尼僧アーシュラは、真相究明のために静かに祈りを捧げるのだった......。果たして異色の尼僧探偵の祈りが通じ、神をも畏れぬ密室犯罪の真相が看破されるのだろうか⁉
ジョン・ディクスン・カーに捧げられ、エドワード・D・ホックが主催する歴代密室ミステリ・ベストテンにも選出された、都市伝説的密室ミステリが新訳によって半世紀の時を経てここに甦る!

2022/08/26

スタニスワフ・レム『マゼラン雲』書評が「図書新聞」9月3日号に掲載

スタニスワフ・レム『マゼラン雲』(スタニスワフ・レム・コレクション第2期第3回配本)の書評が「図書新聞」2022年9月3日号に掲載されております。評者は岡和田晃さん(文芸評論家・作家)。


「国書刊行会の〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第2期が刊行中だが、最大の衝撃は本書『マゼラン雲』(1955出版、かつては『マゼラン星雲』と呼ばれることが多かった)がラインナップに含まれていることではないか」
「こう結論づけられよう――『マゼラン雲』を経由することなくして、作家・レムは「誕生」しなかったと」

『マゼラン雲』(スタニスワフ・レム/後藤正子 訳/沼野充義 解説)
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32世紀。高度な科学技術的発展を成し遂げ、内太陽系をも生活圏とした人類は、その能力と野心を一層満たすために、ついに史上初の太陽系外有人探査計画に着手、地球に最も近い恒星であるケンタウルス座α星へ向かう決定を下した。そんな時代に、グリーンランドの小都市で医師の家庭に生まれた少年は、成長期の体験から宇宙航海士になることを決意、この有人探査計画を聞きつけると、遠征隊の審査試験に合格するために研鑽を重ね、晴れて巨大探査船ゲア号に搭乗する選りすぐりの遠征隊員の一員となる。そして迎えた出発の日、宇宙空間をゆっくりと動き出したゲア号は、次第に速度を増し、遥かなる未知の空間へと踏み出していった。暗黒の真空を突き進む旅路の果てにはいったい何が待ち受けているのであろうか?――レムが晩年まで、ポーランド国内での再版と外国語への新たな翻訳を拒み続けた幻の長篇がついに邦訳なる。映画『イカリエ-XB1』原作。

2022/08/23

写真集『築地市場の人々』の書評掲載

『築地市場の人々 最後の二年間を撮る』の書評が7月24日付読売新聞に掲載されています。評者は佐藤義雄さん(住友生命保険特別顧問)。


それにしてもそれぞれの写真に登場する職人たちの表情が素晴らしい。自分の仕事への誇りと自信が 滲み出るのだろう。著者の築地市場への愛着が生み出した貴重な写真集である」

全文は「本よみうり堂」にて読むことができます。

7月2日の毎日新聞にも写真入りで短評掲載。各所で首魁が続き、惜しまれつつ消えた築地市場への想いは消えないようです。

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今はなき築地市場で働く人々にフォーカスし、その築地魂と最後の二年間を追い続けた貴重な写真集。
築地で働く人の顔には誇りと自信があった。その熱気、情熱、雰囲気、ふれあい、生きる力の魅力を描写。

2022/08/19

シネマヴェーラ渋谷にて特集上映「キャメラを抱いて走れ! 撮影監督 仙元誠三」開始(8/20~)

東京・シネマヴェーラ渋谷にて、『キャメラを抱いて走れ!  撮影監督 仙元誠三』刊行記念、同名の特集上映が8月20日より開始されます(~9月9日)。


全20本、貴重な作品も上映されますので、ぜひ映画館へ。

詳しいスケジュールはシネマヴェーラ渋谷のウェブサイトを御覧ください。


『キャメラを抱いて走れ! 撮影監督 仙元誠三』(仙元誠三/山本俊輔/佐藤洋笑 著)

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松田優作主演『最も危険な遊戯』に始まる東映セントラルアクション
角川映画の名作『Wの悲劇』『セーラー服と機関銃』
劇場版『あぶない刑事』シリーズ――
数々の伝説の現場に立ち会った名キャメラマン仙元誠三が縦横無尽に語る回想録がついに登場!

*特別収録 助手たちは語る(柳島克己 佐光朗 細井淳一 葛西誉仁 的場光生) 仙元組歴代撮影助手が語る仙元誠三のすべて

2022/08/19

朝日新聞(8月12日付)に『黄昏映画館』書評掲載

朝日新聞8月12日付の書評欄に『黄昏映画館 わが日本映画誌』(上野昻志著)の書評が掲載されました。

評者は石飛徳樹さん(朝日新聞編集委員)です。

「映画本がどんどん重くなっている。寝転がって読むには相当の筋力を要する。重量に比例し、内容も重厚の一途をたどっている。映画本はいま充実期にある。957ページの本書もその一冊だ」

全文は朝日新聞サイト「好書好日」よりお読みいただけます。

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50年にわたる日本映画論を集成。練達の案内人(チチェローネ)が誘う異貌の映画史! 
映画評論家上野昂志による50年分の日本映画論を集成。鈴木清順、大島渚、吉田喜重、加藤泰、黒木和雄、川島雄三、山田洋次、北野武、阪本順治などの作品評論を監督別に収録、異貌の映画史を形作る。
蓮實重彦、山根貞男、山田宏一各氏推薦!

2022/08/12

「週刊読書人」に『コスタリカ伝説集』書評掲載

「週刊読書人」8月12日(第3452)号に『コスタリカ伝説集』の書評が掲載されました。

評者は山本伸先生(東海学園大学教授)です。

「自然淘汰の荒波をかいくぐり誰彼ともなく継承されてきた迷信や伝説には、必ず何らかの示唆や教訓、摂理が含まれているはずであり、それらは必然的に人類普遍の本質を抱える。コスタリカの伝説に沖縄文化との類似性まで発見できたことの歓びはじつに刺激的である。本書の出版に感謝したい」

『コスタリカ伝説集』(エリアス・セレドン編/山中和樹訳)
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姫を助けるために灼熱の火山で歌い美しい声を失った小鳥、海から箱に入って流れ着いた不思議なマリア像、ドゥエンデ(小人)やジョローナ(泣き女)、チンゴ・ネグロ(悪魔の黒牛)など個性あふれる妖怪たち――。豊かな自然とスペイン人支配の歴史のなかで生まれ、長く語り継がれてきた中米コスタリカの伝説を、「土地の伝承」「宗教伝説」「怪異譚」の三部構成で紹介。本国で版を重ねる名著の本邦初訳。

2022/08/10

夏季休暇期間中の業務休業のお知らせ

平素は格別のご愛顧をたまわり、厚くお礼申し上げます。

誠に勝手ながら、8月11日(木)から8月16日(火)までの期間中
夏季休暇期間として業務をお休みさせて頂きます。


8月10日(水)正午以降に頂いたオンラインブックショップでのご注文やお問い合わせの
返答につきましては、8月17日(水)より、順次対応させていただきます。

夏季休暇期間中、お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご容赦の程お願い申し上げます。

2022/08/08

豊﨑由美さんによる「必読恐怖小説5選」紹介

「QJweb」に「ひねくれ者トヨザキの必読恐怖小説5選〜熱波と7波に襲われる夏休みのために」と題して、書評家・豊﨑由美さんのセレクトした恐怖小説が紹介されています。


弊社からは『死者の饗宴』、『骸骨』、『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』と、5冊のうち3冊も選定。
『骸骨』には「オールタイム・ベスト」も含まれるとのこと。

ぜひこれらの御紹介をお読みいただき、3冊に挑戦を!

『死者の饗宴』(ジョン・メトカーフ/横山茂雄、北川依子訳)
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少年と彼に取り憑いた正体不明の存在〈あれ〉との顛末を妖しく語り、読者の想像を超える衝撃的な結末を迎える代表作中篇「死者の饗宴」のほか、〈サトレジ号でたぶん1898年だった〉という謎の言葉と不気味な子供に翻弄される男を描く狂気に満ちた怪異談「ブレナーの息子」、ビルマの神秘な力を持つ宝石と護符をめぐる奇妙な物語「煙をあげる脚」など、知られざる英国怪奇文学の名手による異形のホラー・ストーリー、幽霊物語、超自然小説を厳選した全8篇。






『骸骨 ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚』(ジェローム・K・ジェローム/中野善夫訳)
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ユーモア小説『ボートの三人男』で知られるジェローム・K・ジェロームによる異色作品集。
西洋骨董のように古風な趣と気品をそなえた、知られざる逸品の数々。
心和ませる幽霊小説、冷たく怖い怪奇小説、優しく美しい幻想小説、不思議な現代ファンタジイ、数千年の時を跨ぐケルト・ファンタジイ等々、多彩な味わいの奇譚17篇を収録。
1篇ごとに異なる魅力の、世にも稀なる短篇小説集。






『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』(マイクル・ビショップ/小野田和子訳)
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アメリカ南部ジョージアの小さな町に住むスティーヴィ・クライは数年前夫を亡くし二人の子どもを養うためフリーランスライターとして生計をたてていた。ある日愛用する電動タイプライターが故障し、修理から戻ってくると、なんとひとりでに文章を打ち始めた! 妄想か、現実か? その文章はスティーヴィの不安と悪夢、欲望と恐怖を活写したものだった。それを読むうちに彼女は――そして読者も――現実と虚構の区別がつかなくなり......ネビュラ賞作家ビショップによる異形のモダン・ホラーにして怒濤のメタ・ホラー・エンターテインメント! 巻末に〈30年後の作者あとがき〉を収録。

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