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『園井恵子』『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる』『近代日本美術展史』など書評掲載

更新日:2023/07/26

『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(千和裕之著)の書評が毎日新聞(7月15日付)に掲載されました。
評者は川本三郎さん(評論家)です。

「大変な労作」
「その人生を調べてゆくうちに「全身全霊」で書き切るべきと著者が考えたというのもわかる」

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戦中映画の名作『無法松の一生』でヒロインを演じ、日本中を魅了した園井恵子。宝塚少女歌劇では春日野八千代らと舞台に立ち、随一の演技派として活躍。女優として阪東妻三郎、高峰秀子、丸山定夫らと映画や舞台で共演し、高い演技力と気品ある美しさから未来の大女優を嘱望されるも、終戦直前の昭和20年8月、滞在先の広島で運命の日を迎える――。
大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』、井上ひさし『紙屋町さくらホテル』のモデルになるなど、死後75年を経ていまも語り継がれる伝説の女優であり、演劇を通して自立した女性の生き方を追い求めた32年の劇的な生涯を、丹念な取材により描く初の本格評伝。


『ルーシー・ボストン 館の魔法に魅せられた芸術家』(田中美保子/安藤聡 編著)の書評が図書新聞(7月22日付)に掲載されました。
評者は野上暁(子ども文化研究者)さんです。

「内外の研究者のまさに総力を結集したボストン研究の一大集成であり重厚で濃密な評伝でもある」

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英国文化の神髄――英国最古と目される館に住み、児童書、パッチワーク、油絵、薔薇の庭園、音楽等、多種多様な分野で並外れた足跡を残した芸術家ルーシー・ボストンの全容が遂に明かされる。待望の評伝集!






『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる』の書評が日本経済新聞(7月15日付)に掲載されました。
評者は中村和恵さん(比較文学者)です。

「読むにつれ、かれらのことがもっと知りたくなる。インド北東部への最初の窓となる本だ」

バングラデシュ、ブータン、中国、ミャンマーに囲まれ、
さまざまな文化や慣習が隣り合うヒマラヤの辺境。
きわ立ってユニークなインド北東部から届いた、
むかし霊たちが存在した頃のように語られる現代の寓話。女性たちが、物語の力をとり戻し、
自分たちの物語を語りはじめる。本邦初のインド北東部女性作家アンソロジー。






『近代日本美術展史』著者陶山伊知郎さんの共同通信インタビュー取材記事が日本各地の地方紙に掲載され始めています。

「読みどころは、1950年代以降実現していく、海外作品による美術展の舞台裏を描いた章だ。先例もノウハウもない中、ピカソら本人を口説いたり、相手国の政府に働きかけたり、あの手この手で「目玉作品」の借り入れに奔走する関係者たち。「いつの時代も借り手はつらい立場。道なき道を行くのは大変だけれど、しびれただろうと思います」」

『近代日本美術展史』(陶山伊知郎著)
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明治政府が主催した"国宝"揃いの「内国絵画共進会 古画の部」、帝室博物館総長・森鷗外による学芸活性化の試み、戦時体制下の「正倉院御物特別展観」、GHQと美術展の関わり、徳川家当主も出馬したルーブル展の対仏交渉、マチスやビカソら巨匠へのアプローチ、8年がかりのゴッホ展──。新聞、雑誌、研究書、諸機関の内部資料などをもとに、数々の興味深いエピソードを散りばめつつ、近代国家建設と官設博物館(のちの帝室博物館)の関わり、百貨店や新聞社の美術展への参画の発端、両者の連携の歴史的経緯、美術館と新聞社の共同主催の成り立ち、主な美術展の構築過程など、語られることの少なかった美術展の歴史的背景や舞台裏をつぶさに描く。
美術館と美術展の今後が問われる今、美術館が現在直面する課題の由来を知り、展望を考えるヒントとして、美術関係者だけでなく、政治、行政、実業の各界、美術愛好家、市井の人々など幅広い層の方々に訴求する一書。
図版140点以上。美術展年表、美術館創設年表、各種索引付き。
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