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「図書新聞」6月4日号にて『フィリア――今道子』書評掲載

更新日:2022/05/27

「図書新聞」2022年6月4日号(3545号)に『フィリア――今道子』の書評掲載。評者は平井倫行さん(國學院大學講師)です。

「今の作品に慣れ親しんだ読者にとり本書はその活動全体を見渡し作家の現在いる場所から越し方を「振り返る」書として、と「同時に」、これから今の世界へとより深く足を踏み入れることを希望する者にとって本写真集は、その導入にして一つの到達点「未来」への針路をも予見させる最良の案内書となるであろう」

(今道子 写真/高橋睦郎・中森康文・水沢勉 執筆/朝木由香 編/柿沼裕朋 インタビュー)
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魚や果物などの食材や、靴や帽子といった日常的なモノを組み合わせてオブジェを制作し、自邸の自然光で撮影して幻想的な作品世界を創造する写真家・今道子(こん みちこ、1955-)。《蛸+メロン》《キャベツ氏》など初期の代表作から、近作の《繭少女》《シスターバンビ》、そして最新作の《巫女》まで、カラー、ポラロイド写真を含む計100点の作品を掲載する。巻末には作家へのロングインタビューや論考、作品リストや展覧会歴も収録。第16回木村伊兵衛写真賞(1991年)を受賞するなど、国内外で高い評価を得てきた「異色の写真家」の40年余にわたる活動の軌跡をたどる決定版。
本書が図録となった展覧会などを対象として、2022年日本写真協会賞作家賞を受賞。
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