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『ピーター・シスの闇と夢』展開催〈9/23(木)~11/14(日)〉

更新日:2021/09/22

チェコスロヴァキア(現 チェコ共和国)出身でアメリカを代表する絵本作家のピーター・シス(1949年生)は、
1987年からこれまで30作以上の絵本を生み出してきました。日本でも多くのシス作品が翻訳されており、
「絵本好き」の本棚にはシスの作品が1冊は収められていることでしょう。
1994年に発表され、日本では柴田元幸氏の翻訳によって2005年に出版された『三つの金の鍵 魔法のプ
ラハ』では、シスの少年時代の思い出やプラハの歴史を辿り、美しくも悲しみを帯びた古都が描き出されて
います。2007年には、日記に基づく自伝的絵本『かべ 鉄のカーテンのむこうに育って』を発表し、チェコ出
身の絵本作家として世界的な評価を確立します。ソ連下の故郷で表現の自由を制限された辛い経験や、
その中でも夢や希望を抱き続けていたことなどを描写した本作は、シスのアイデンティティーを想起させる
記念碑的な作品と言えるでしょう。そして2012年に、シスは国際アンデルセン賞画家賞を受賞します。
シスの創作活動の軌跡は、故郷チェコでその才能が開花した映像制作にはじまり、アメリカでの雑誌や新
聞、書籍へのイラストレーションの提供、そして絵本の創作へと連綿と続いています。途切れることのない
芸術活動への意欲は、幼い頃から抱き続けた自由に描くことや表現することへの喜びと情熱に裏打ちされ
ているのです。
本展は、日本ではじめて開催されるシスの展覧会です。代表作の絵本原画やシスの創作活動の原点であ
るアニメーション作品を中心に、オブジェや構想メモ、スケッチ、日記など様々な作品や資料を含んだ約150
点を通して、シスの芸術を俯瞰します。(練馬区立美術館HPより)


〈ピーター・シスの闇と夢〉
◆会期:2021年9月23日(木・祝)~11月14日(日)
      〒176-0021東京都練馬区貫井1-36-16
      TEL.03-3577-1821
◆開館時間:10時~18時 ※入館は17時30分まで
◆休館日:月曜日
◆観覧料:一般1,000円/高校・大学生および65~74歳800円/中学生以下および75歳以上無料

*巡回予定 伊丹市立美術館 2023年

展覧会詳細ページ


◎展覧会公式図録
9784336072665.PT01.jpg
ピーター・シス 画/柴田元幸 執筆・訳
定価 2,750円(本体価格2,500円)
共産党統治下のチェコスロヴァキアに生まれ、自由を求めてアメリカに
亡命した絵本作家、ピーター・シス。彼が人生をかけてつむいだ、繊細
で詩的な表現にあふれる作品の数々を紹介する日本初の画集。

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