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〈「写真の都」物語 ―名古屋写真運動史:1911-1972―〉展開催〈2/6(土)~3/28(日)〉

更新日:2021/02/05

近代名古屋の写真表現は、1920年代に日本のピクトリアリズム(絵画主義的写真)を
けん引した〈愛友写真倶楽部〉に始まります。伊良湖岬や日本アルプス等、海と山に
近く、撮影地に恵まれた当地の写真家たちは、風景写真の新たな境地を開拓しました。
当初、"旦那衆"の道楽として興った写真の趣味は、やがて広くアマチュアに拡がり、
1930年代半ばには名古屋独自のアマチュア向け月刊写真雑誌が創刊され、同誌を
背景として「前衛写真」と呼ばれた名古屋発信の表現が全国を席巻しました。戦後、
シュルレアリスム(超現実主義)表現が復活すると、敗戦後の社会生活を凝視するリ
アリズム運動と" 鎬を削り" ました。その後、写真家・東松照明の登場と彼によって〈中
部学生写真連盟〉が組織されると、若い感性が独自の表現を模索しますが、その一部
はやがて学生運動へと収斂されて行きました。
本展覧会は、名古屋の写真表現の展開を連続する " 運動体"として捉え、時代のなか
で、思潮を反映しながら展開したその軌跡を、作品と資料によって辿ります。
(名古屋市美術館HPより)

◆会期:2021年2月6日(土)~3月28日(日)
    〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)
    TEL. 052-212-0001
◆開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
◆休館日:毎週月曜日
◆観覧料:一般1,200円/高大生800円/中学生以下     無料

展覧会詳細ページ


☆展覧会公式カタログ
竹葉丈 編著
定価4,180円(本体価格3,800円)
写真に何ができるか――
さまざまな芸術思潮の実験場となり、歴史と並走してきた写真の歩みを、
日本でも有数の「写真の都」であった名古屋を中心に、「運動」という切り
口でとらえた画期の書!
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