評者は朝日新聞記者の山吉健太郎氏。
「「数千年も昔の人々世界観などわかるはずがない」などの反論を受けながらも、
筆者は強い確信のもと。本書でさらに徹底した読み解きに挑む。」
「われわれ現代人は「美しさ」や「機能」という観点で土器や土偶を評価しがちだが、
縄文人にはそのような概念はなかったと指摘」
「縄文人の世界観だけでなく、現代人の世界観も考える機会になりそうだ。」

大島直行 著
定価 2,376円(本体価格2,200円)
縄文人は世界をどのように認識していたのか。見るもの
の心をゆさぶる不思議な造形の土器や土偶にこめられた意味とは。
諸学問の知見を援用し、シンボリズムとレトリックを鍵に縄文人の
世界観を明らかにする。