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没後25年《日影丈吉と雑誌宝石の作家たち》展 開催!〈~12/20(日)〉

更新日:2015/10/17

没後25年《日影丈吉と雑誌宝石の作家たち》展 開催!

1949年「かむなぎうた」で探偵小説専門誌「宝石」の懸賞小説短篇部門二席を受賞し、41歳の遅い作家デビューを果たした日影丈吉。江戸川乱歩に「殆ど完璧の作品」と激賞された本作は、彼の幼少時の記憶に、日本の土着的な雰囲気を纏わせた新しい幻想ミステリとして文壇に迎えられました。彼の作風は、はじめ純文学の香りのするミステリとして評価された後、その幻想性によって、澁澤龍彦や種村季弘ら幻想文学者たちからも愛されました。
一方、デビュー前からフランス語が堪能だった日影は、戦前戦後にわたって若い料理人にフランス語やフランス料理の知識を伝える講師を務めて、多くの名料理人を育てました。デビュー後には「オペラ座の怪人」や〈メグレ警部シリーズ〉など、フランス文学の翻訳家、紹介者としても
活躍しています。
本展では、推理作家として、また幻想文学者、翻訳家として多方面に活躍し、晩年のおよそ20年間を町田に過ごした日影丈吉の仕事をご紹介します。また、「宝石」の編集長を務めた江戸川乱歩、同誌上に金田一耕助を初登場させた横溝正史、詩人であり「宝石」の主幹としても活躍した城昌幸、日影と同様に「宝石」からデビューした山田風太郎など、戦後のミステリ界を支えた作家たちの仕事を同時に展観します。


《日影丈吉と雑誌宝石の作家たち》展
 ◆会期:2015年10月17日(土)~12月20日(日)
 ◆休館日:月曜日(ただし、11月23日は開館)、第2木曜日
 ◆会場:町田市民文学館 2階展示室
      町田市民文学館ことばらんど
      〒194-0013  東京都町田市原町田4丁目16番17号
      電話:042-739-3420
 ◆観覧時間:10時~17時(入室は16時30分まで)
 ◆入場料:一般400円、大学生・65歳以上200円、高校生以下無料

[関連イベント多数開催]
□諏訪哲史「偏愛蔵書室、文学の舶来幻術師-日影丈吉」
 大学在学中に種村季弘に師事し、文学のみならず、美術、宗教、思想と多岐にわたって薫陶を受けた芥川賞作家の
 諏訪哲史氏。その恩師種村も敬愛した日影文学の魅力を語っていただきます。
   講師:諏訪哲史(作家)
   日時:2015年11月15日(日)14時~16時
   会場:町田市民文学館2階大会議室
   参加費:無料(ただし、日影丈吉展のチケットまたはチケットの半券が必要です)
   定員:70名(申込順)
   申込み:10月11日(日)正午から町田市イベントダイヤルで受付
   電話:042-724-5656
     ※定員に達し次第、申込みを締め切らせていただきます。

□東雅夫「幻妖のフォークロア-日影丈吉のいる日本幻想文学史」
 雑誌「幻想文学」の編集長を20年にわたって務めた東雅夫氏。かつて同誌の企画で、生前の日影丈吉にインタビュー
 も行っています。怪奇幻想小説を中心とする評論やアンソロジーの編纂で知られる東氏に、幻想文学における日影丈
 吉の魅力を分析していただきます。
 なお、この23日は、第2部として、小社『日影丈吉全集』の全巻解説を担当した横山茂雄(稲生平太郎)氏による講演
 の追加が決まりました。
   講師:東雅夫(文芸評論家)
   日時:2015年11月23日(月・祝)14時~
   会場:町田市民文学館2階大会議室
   参加費:無料(ただし、日影丈吉展のチケットまたはチケットの半券が必要です)
   定員:70名(申込順)
   申込み:10月11日(日)正午から町田市イベントダイヤルで受付
   電話:042-724-5656
     ※定員に達し次第、申込みを締め切らせていただきます。

 【詳細ページ】
  http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/20150825143124461.html


『日影丈吉全集』 全8巻+別巻1
 種村季弘 監修/日下三蔵・横山茂雄 編集
 異色のミステリ作家として知られ、戦後最高の幻想小説の書き手
 であった日影丈吉の初めての全集。単行本未収録短篇約100編を
 含む全小説、主要エッセイ、評論を網羅。


『偏愛蔵書室』
 諏訪哲史
 定価 2,700円(本体価格2,500円)
 芥川賞作家・諏訪哲史が、中日新聞に2010年~14年まで連載した
 あの大人気読書エッセイ、待望の単行本化。
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