1. トップページ > 
  2. 日本文学 > 
  3. 幻想文学 > 
  4. 新編日本幻想文学集成 第6巻

シンペンニホンゲンソウブンガクシュウセイ

新編日本幻想文学集成 第6巻

発売日 2017/06/16

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06031-0

ページ数 704 頁   Cコード 0393

定価 6,380円 (本体価格5,800円)

カタログダウンロード

内容紹介

幻妖メルヘン集――ノスタルジーと夢魔を宿す遥かなるメルヘン群全59編。ある日一郎君のところに届いたふしぎな手紙「どんぐりと山猫」。金色の輪の少年が導く死の世界「金の輪」。不条理なリンチの慣わしがある奇妙奇天烈な村の物語「鬼涙村」。憎むべき論敵・蛸博士への復讐がたくらまれるナンセンス・ストーリー「風博士」他。

著者紹介

宮沢賢治 (ミヤザワケンジ)

小川未明 (オガワミメイ)

牧野信一 (マキノシンイチ)

坂口安吾 (サカグチ アンゴ)

別役実 (ベツヤクミノル)

池内紀 (イケウチオサム)

1940年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者。主要著訳書:『ウィーンの世紀末』白水社(1981年)、『温泉』白水社(1982年)、『恋愛読本』彌生書房(1984年)、『猿飛レゲンデ』沖積舎(1985年)、ブライ『同時代人の肖像』法政大学出版局(1981年)、アメリー『罪と罰の彼岸』法政大学出版局(1985年)など。

種村季弘 (タネムラスエヒロ)

1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。

富士川義之 (フジカワヨシユキ)

1938年生まれ。評論家・英文学者。著者に、『風景の詩学』『記憶のランプ』『幻想の風景庭園』など。

目次

宮沢賢治  別役実編
どんぐりと山猫
セロ弾きのゴーシュ
双子の星
オツベルと象
よだかの星
なめとこ山の熊
やまなし
月夜のでんしんばしら
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった
インドラの網
毒蛾
雪渡り
鹿踊りのはじまり
ざしき童子のはなし
銀河鉄道の夜
解説 賢治宇宙への旅



小川未明  池内紀編
黒い旗物語
眠い町
薬売り
赤いろうそくと人魚
金の輪
港に着いた黒んぼ
野ばら
子供の時分の話
牛女
殿さまの茶わん
大きなかに
酔っぱらい星
火を点ず
月夜と眼鏡
ある夜の星たちの話
三つのかぎ
海と太陽
あかい雲

月とあざらし
びんの中の世界
白い門のある家
はまねこ
初夏の空で笑う女
戦争
薔薇と巫女
解説 ことばは沈黙に、光は闇に


牧野信一  種村季弘編
繰舟で往く家
風媒結婚
夜の奇蹟
痴酔記
吊籠と月光と
淡雪
月あかり
鬼涙村
風流旅行
バラルダ物語
解説 ピュグマリオンふたたび


坂口安吾  富士川義之編
風博士
桜の森の満開の下
風と光と二十の私と
木枯の酒倉から
狂人遺書
私は海をだきしめていたい
紫大納言
夜長姫と耳男
解説 「ふるさと」幻想

同じ著者・訳者の作品

夢の扉

初の単行本化となる渡辺一夫訳の『架空の伝記』をはじめ、上田敏、堀口大學、日夏耿之…

水の迷宮

水の迷宮

種村季弘

定価4,950円(税込)

泉鏡花賞作家の種村季弘が30有余年にわたって書いた、我が国最高の幻想作家・泉鏡花…

新編・日本幻想文学集成 第9巻

地下のミイラに前世の無限連鎖を見出す「木乃伊」。応仁の乱に材をとった「雪の宿り」…


>> もっと見る

ページトップへ