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テマネクビジョ

手招く美女

怪奇小説集  

発売日 2022/02/24

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-07294-8

ページ数 466 頁   Cコード 0097

定価 3,960円 (本体価格3,600円)

内容紹介

長篇小説を執筆中の作家ポール・オレロンは古い貸家に引越すが、忽ち創作は行き詰まり、作家は周囲に何者かの気配を感じ始める。邪悪なものの憑依と精神崩壊の過程を鬼気迫る筆致で描き、ブラックウッド、平井呈一らが絶賛した心理的幽霊譚の名作「手招く美女」。沈没寸前のガレオン船の前に霧の中から現れた謎の船の正体とは……超時間的な幻想譚「幻の船」。シチリアの富豪の娘が旅先のチュニスで英国青年と恋に落ち、同時に神秘的な人格の変容を経験する。エキゾティックな舞台に古代幻想が交錯する中篇「彩られた顔」など全8篇と、作者がその怪奇小説観を披露したエッセーを収録。英国怪奇小説の黄金時代に、精緻な心理主義と怪異描写、斬新なアイデアで新しい地平を拓いたオリヴァー・オニオンズの怪奇小説傑作選。

著者紹介

オリヴァー・オニオンズ (オリヴァー・オニオンズ)

Oliver Onions
イギリスの作家。1873年、ブラッドフォード生まれ。ロンドンの国立美術訓練学校で学び、ポスターデザインや書籍の装幀・挿絵など商業美術の仕事に就いた後、ユーモア小説『完璧な独身者』(1900)で小説家に転身。歴史小説、地方小説、犯罪小説、SF、ファンタジーなど、多岐にわたる40冊以上の著書がある。代表作に『証拠によれば』(12)、『おんぼろロビンの物語』(45)、『貧者のタペストリー』(46)など。怪奇小説の分野では、心理的幽霊譚の頂点とされる名作「手招く美女」を収めた里程標的短篇集『逆回り』(11)のほか、『白昼の幽霊』(24)、『彩られた顔』(29)の中短篇集がある。1961年死去。

南條竹則 (ナンジョウタケノリ)

一九五八年東京都生まれ。作家、翻訳家。著書に『酒仙』(新潮社)、『怪奇三昧』(小学館)、『ゴーストリイ・フォークロア』(KADOKAWA)、訳書に『英国怪談珠玉集』(国書刊行会)、アーサー・マッケン『輝く金字塔』(国書刊行会)、M・R・ジェイムズ『消えた心臓/マグヌス伯爵』(光文社古典新訳文庫)、M・P・シール『紫の雲』(アトリエサード)、H・P・ラヴクラフト『インスマスの影』(新潮文庫)などがある。

高沢治 (タカサワオサム)

一九五七年茨城県生まれ。翻訳家。訳書にカーター・ディクスン『ユダの窓』『白い僧院の殺人』『貴婦人として死す』『殺人者と恐喝者』『黒死荘の殺人』(共訳)、マイケル・イネス『ある詩人への挽歌』(以上創元推理文庫)がある。

館野浩美 (タテノヒロミ)

一九七二年神奈川県生まれ。翻訳者。自身のウェブサイト影青書房(http://far-blue.com/)でフィオナ・マクラウド、ケネス・モリス等のケルト幻想文学の翻訳を公開中。訳書にサーバン『人形つくり』(国書刊行会)、共訳書にケネス・モリス『ダフォディルの花』、ジーン・ウルフ『ピース』(以上国書刊行会)がある。

中島晶也 (ナカジマアキヤ)

一九六五年大阪府生まれ。怪奇幻想文学研究家。各種雑誌・ムック類にホラー系書籍の書評や、怪異表現技法の変遷に主眼を置いた史的研究を寄稿しているほか、文庫巻末解説等を手掛けている。

目次

信条(エッセー) *
手招く美女
幻の船 *
ルーウム
ベンリアン *
不慮の出来事
途で出逢う女 *
彩られた顏 *
屋根裏のロープ *
 解説 中島晶也

  *=本邦初訳

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