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- 金枝篇―呪術と宗教の研究
- 祭司はなぜ「黄金の枝」を折り取り、前任者を殺すのか―― イタリアの静かな湖畔から、全世界の慣習、儀式、風俗をめぐり、呪術と宗教の起源をさぐる壮大な旅が、今始まる。 文化人類学はもちろん、20世紀の人文科学全般に多大な影響を与えた畢生の書、本邦初の完訳。 イタリア、ネミの森に残る「金枝」にまつわる森の王の伝説を解明するため、著者は世界各地の神話、伝説。習慣を探し求め、呪術と宗教、王と儀礼、人間と社会をめぐる膨大な記録を集積した。 ●「決定版」と言われる1936年刊の第三版全13巻の本邦初の完訳。 ●「簡約版」(邦訳=岩波文庫)では割愛された膨大な原註もすべて収録。著者が典拠とした引用資料を明記。註の中でしか語られない例証も収載。 ●「簡約版」で削除された数々の章、節、エピソードが収載され、フレイザーの思考の流れがより明瞭に。 ●ヨーロッパをはじめ、アジア、アフリカ、オーストラリア、アメリカまで、全世界の慣習、風俗に関して言及。 ●各巻に索引、別巻で総索引を付す。 ※巻立て変更のお知らせ 当初の発表では、第五部『穀物と野獣の霊』、第七部『麗しのバルドル』を各一巻本で刊行する予定でしたが、 諸般の事情により、原書の巻立てに従って、それぞれ上下二分冊で刊行することにいたしました。 第六巻以降の巻立ては左記のとおりとなります。 第六巻『第五部 穀物と野獣の霊(上)』 第七巻『第五部 穀物と野獣の霊(下)』 第八巻『第六部 スケープゴート』 第九巻『第七部 麗しのバルドル(上)』 第十巻『第七部 麗しのバルドル(下)』 別巻 何卒、ご諒解のほどお願い申し上げます。