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フィンランドリュウポジティブヘンカンノススメ

フィンランド流〈ポジティブ変換〉のすすめ

女性のエンパワーメントのために  

発売日 2025/03/24

判型 四六判   ISBN 978-4-336-07746-2

ページ数 280 頁   Cコード 0030

定価 1,980円 (本体価格1,800円)

内容紹介

フィンランドの先人たちの苦闘の歴史、「ムーミン」のトーベ・ヤンソンや「マリメッコ」のアルミ・ラティアの生涯、日本に暮らした著者の体験談など、「女性のエンパワーメント」にまつわる多彩なエピソードを〈ポジティブ〉に紹介! 元フィンランドセンター所長が語る、ジェンダー平等の国フィンランドから日本へのメッセージ。

◆坂東眞理子さん(昭和女子大学総長/『女性の品格』著者)推薦!
「世界で一番幸福な国フィンランドは、ジェンダー平等の国です。女性たちが自分の可能性を追求し、自分の人生に責任をもって生きる社会は、多くの女性一人一人の努力と助け合いによって実現しました。
元在日フィンランドセンターのアンナ=マリア・ウィルヤネン所長もその一人で「君ならできる」と家族から励まされ自分の幸福な人生を手に入れました。日本の女性も自分を縛っている世間の思い込みや評価から解放された、幸せな人生を生きるための一歩を踏み出しましょう」

著者紹介

アンナ=マリア・ウィルヤネン

元フィンランドセンター(日本)所長。
2014年にヘルシンキ大学で博士号を取得。経済学の修士号も併せ持つ。研究分野は、女性のエンパワーメント、女性アーティスト、ネットワーキング、19世紀ヨーロッパの芸術家村。グローバル企業で働いたのち、フィンランド国立美術館のコニュニケーション・マネジャーおよび開発ディレクター、UPMキュンメネ文化財団の事務局長を経て、2018年より2024年まで、フィンランドセンター(日本)所長。現在、在日フィンランド商工会議所の理事、ディドリクセン美術館(フィンランド)理事長も務める。
本書が初めての著作となる。

迫村裕子 (サコムラヒロコ)

文化プロデューサー、S2株式会社代表。国際的な美術展や文化プロジェクトに携わる。主にフィンランドを始めとした北欧に特化。『ノニーン!フィンランド人はどうして幸せなの?』などの著作を始め、絵本や翻訳書も手がける。

岩井さやか (イワイサヤカ)

大学を卒業後、NHKに記者として入局。その後、アングラ劇団の舞台役者を経て、現在、フリーの通訳者、翻訳者。アート、芸術、文学分野の通訳を得意とする。フィンランドセンターのイベントの通訳も多く担当している。

目次

はじめに 〝世界一ハッピーな国〟からのアドバイス
 女性のエンパワーメントとハッピーな社会/私がこの本を書いた理由

〈Chapter Ⅰ〉
ジェンダー平等社会と女性のエンパワーメント―フィンランドと日本の違い
 エンパワーメントは世界の最優先課題/来日してわかった日本の現状/医学部の女性差別入試/日本女性はこの状況をどうとらえているか/日本女性が考える「人生のお手本」/世界最年少の首相サンナ・マリンの功績/素肌にジャケットで雑誌の誌面を飾る

〈Chapter Ⅱ〉
フィンランドはどのように成し遂げたか
◆フィンランドの歴史
 大国の支配とナショナリズム/帝政ロシアの自治領として/芸術のナショナリズム/普通選挙権の獲得
◆フィンランドの女性史―行動とネットワークの100年間
 男性後見人の手の中で/働く場所を手に入れた女性たち/強まる権利確立の声/国会の議場に立ったフィンランド女性/戦争と女性の力
◆母子の健康を守る制度―ボランティア活動から国家政策へ
 出産と育児をサポートするフィンランドの制度/子どもの健康と家庭環境のモニタリング―ネウボラ/働いてなくても預けられる保育園

〈Chapter Ⅲ〉
先駆者たち―道を切り開いた6人の女性
◆ミンナ・カント―ジェンダー平等の先駆者
 未亡人、起業家になる/社会を告発するミンナ/ミンナの二つのサロン―文化人サロンと改革派女性のサロン
◆ヘレン・シャルフベック―自らの才能に人生を捧げた女性
 病床の孤独/《雪の中の負傷兵》の衝撃/三つの苦悩を昇華した傑作《快復期》/「私はただシンプルに、芸術的に生きたいだけ」―首都ヘルシンキを離れて/再発見されたヘレン/自画像―余人が踏み込めない自己探索の表れ
◆アイノ・シベリウス―ソフトに、そして揺るぎなく
 強い母と二人の求婚者/支える妻、献身的な母/トゥースラ・コミュニティへの転居/アイノの楽園
◆マイレ・グリクセン―芸術への情熱を手放さない
裕福なパトロン一家に生まれて/4人の創業者とアルテック/センセーショナルな美術展/目利きと直感
◆アルミ・ラティア―時代を作ったマーケティング・センス
たびかさなる倒産/「私は独学のCEO。誰からもビジネスを教わってはいない」/「それよ、〈マリメッコ〉だわ!」/人気と裏腹の業績不振/マリメッコを着たジャッキー・ケネディ/「怒りにかられるなんて、間違っている」
◆トーベ・ヤンソン―情熱を持ち、自由に、人生を楽しむ
 「冬ごもりのような暮らしよ、まるで熊みたいにね」/芸術家への夢/ムーミン誕生/「でも今の私は、ある女性に狂おしいほど夢中なの」/トーベ・ヤンソンが遺したもの

〈Chapter Ⅳ〉
人生は人をあるべきところに導く―私の物語
◆愛と尊敬にみちた幼少期
物怖じしない子ども/わがままと自由の境界線/両親の離婚、12歳の決意/愛すべき家族、私のロールモデルたち/母方の祖母、いちばん大切なロールモデル
◆キャリアのはじまり
義父の会社でコーヒーマシーンを売る/「鼻たれ娘が、ふてぶてしい物言いじゃねえか」/コーヒーマシーンから化粧品へ/仕事と家庭の両立の難しさ/ニューヨーク・シティマラソンが気づかせてくれたこと
◆芸術という天職
芸術の博士号を得る/エグゼクティブ・ディレクターはコーヒー係/地球の裏側へ
◆永遠の別れの先にあるもの
私のキャリアを開いた人―義父の死/「おまえならできるよ」―大好きな父との別れ/人生という劇場は続く

〈Chapter Ⅴ〉
ハッピーにつなげるエンパワーメント
◆ジェンダー平等とウェルビーイング
 働く女性へのアドバイス/夫と家事を分担するには/ウェルビーイングなリモートワークとは
◆ハピネス投資をはじめよう
あなたのハッピーをさまたげるもの/「ハピネス投資」って?/よいプレッシャー、悪いプレッシャー/【私のハピネス投資1】ランニング/【私のハピネス投資2】エクササイズ/【私のハピネス投資3】深呼吸/【私のハピネス投資4】いいことを五つ/【私のハピネス投資】何もしない一日
◆経営者・人事担当のみなさんへのアドバイス
 マーケティング戦略としてのジェンダー平等/雇用時の機会均等/ジェンダーの多様性のフォローと社内改革/女性社員のサクセストーリーを広めよう/社員の退職は情報収集のチャンス
◆女性政治家を増やすためのアドバイス

最後にもうひとこと

参考文献
図版一覧

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