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シンコウシャシンノセンクシャ カナマルシゲネ

新興写真の先駆者 金丸重嶺

発売日 2021/12/14

判型 A5判   ISBN 978-4-336-07281-8

ページ数 376 頁   Cコード 0072

定価 3,520円 (本体価格3,200円)

内容紹介

写真の可能性を信じ、試し、教えた。
広告写真の第一人者!
写真界の重鎮、初評伝及び意欲的論考!

1930年代前後、ドイツの新即物主義やバウハウスの流れを汲み写真の概念をくつがえした「新興写真」。世界的流行をみた新潮流にいちはやく反応し、その旗手として木村専一、木村伊兵衛、野島康三、名取洋之助らとともに、写真のみならず広告の世界へも新風を吹かせた金丸重嶺。
日本初の商業写真スタジオ「金鈴社」、ベルリンオリンピック取材、写真大壁画《撃ちてし止まむ》、あるいは教育者として日本大学芸術学部写真学科の礎を築く――。
手がけたクローズアップ写真やフォトグラム、スナップ写真、報道写真は時代の先端をいき、後半生はあますことなく後進に伝えることを使命として時代を駆け抜けた。人の心を動かす写真とはなにか? 日本の写真界を、新しい写真の探求へと誘引する、写真に遊ぶ巨人が詳らかに! 初評伝及び意欲的論考。口絵32頁及び本文図版220点余収録。

「金丸重嶺は、日本の広告写真を牽引した存在であり、写真教育の発展におおきく寄与した人物である。戦後の日本写真界においては圧倒的ともいえるほどの存在感を示していた。その業績を知ると、歴史に『たら、れば』がないことなど無論だが、それでも、金丸がいなかったら写真分野の在り方やその進展速度は異なるものになっていたのではないだろうか」(本書序文より)

著者紹介

鳥海早喜 (トリウミサキ)

1984年三重県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業、同大学院芸術学研究科芸術専攻博士後期課程修了。サントリー美術館、東京都写真美術館学芸員補などを経て、現在、日本大学芸術学部写真学科准教授。専門は写真史・写真表現研究、特に金丸重嶺の研究。企画展覧会として「金丸重嶺vs名取洋之助――オリンピック写真合戦 1936」(共同企画)、「写真家金丸重嶺 新興写真の時代 1926-1945」など。

目次

はじめに
序 なぜ今、金丸重嶺なのか

第1部 金丸重嶺の生涯
 第1章 戦前・戦中―一九〇〇(明治三三)年〜一九四五(昭和二〇)年
  1 写真との邂逅、そして金鈴社設立
  2 七人社
  3 満州、ヨーロッパ、武漢への撮影旅行
  4 写真教育と国策宣伝
 第2章 戦後―一九四五(昭和二〇)年〜一九七七(昭和五二)年
  1 終戦直後の写真教育
  2 新制大学の写真教育
  3 広告写真の確立・発展へ
  4 東京オリンピックと大学紛争、そして晩年

第2部 新興写真とはなにか
 第1章 新興写真の導入
  1 新興写真前史
  2 ヨーロッパにおける新興写真
  3 日本における新興写真
  4 新興写真と近代写真
 第2章 新興写真の職業分野
  1 商業写真と広告写真
  2 報道写真

第3部 写真家金丸重嶺
 第1章 金鈴社コマーシャルフォトスタジオ時代
  1 金丸写真研究所
  2 第一次金鈴社
  3 第二次金鈴社
 第2章 初めての海外取材と武井武雄の肖像
  1 東京スナップと満州取材旅行
  2 武井武雄と金丸重嶺
 第3章 ベルリンオリンピックと渡欧取材旅行
  1 ベルリンオリンピック取材とキャンディッド・フォト
  2 欧州スナップ
 第4章 戦時体制下における活動
  1 武漢進攻作戦の従軍取材
  2 国策宣伝

第4部 写真教育者金丸重嶺
 第1章 日本の写真学校黎明期
  1 日本大学専門部芸術科写真科前史
  2 黎明期の写真学校
 第2章 日本大学専門部芸術科写真科と金丸重嶺
  1 写真科主任へ就任
  2 バウハウスからの影響
 第3章 金丸重嶺の写真論
  1 著作
  2 四冊の講義ノート


あとがき


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