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インディゴ

インディゴ

発売日 2021/06/04

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-07089-0

ページ数 568 頁   Cコード 0097

定価 3,520円 (本体価格3,200円)

内容紹介

◆オーストリア・シュタイアーマルク州北部に、ヘリアナウという全寮制の学校がある。インディゴ症候群を患う子供たちのための学園だ。この子供たちに接近するものはみな、吐き気、めまい、ひどい頭痛に襲われることになる。新米の数学教師クレメンス・ゼッツはこの学園で教鞭をとるうちに、奇妙な事象に気づく。独特の仮装をした子供たちが次々と、車でどこかに連れ去られていくのだ。ゼッツはこの謎を探りはじめるが、進展のないまますぐに解雇されてしまう。その15年後、新聞はセンセーショナルな刑事裁判を報じる。動物虐待者を残虐な方法で殺害した容疑で逮捕されていた元数学教師が、釈放されたというのだ。その新聞記事を目にした画家のロベルト・テッツェルはかつての教え子として、ゼッツが手を染めたかもしれない犯罪の真相を追いかけていく──軽快な語り口と不気味さが全篇を覆い、独特な仕掛けがさまざまな読みを可能にする。既存の小説の枠組みを破壊して新しい文学の創造を目指した、神童クレメンス・J・ゼッツの野心溢れる傑作長篇。

◆円城塔氏
ナイフのような思考回路に指を滑らせていく
これは人が読んでよい類いの書物であるのか

◆山本貴光氏
私はなにを読んでいるのか?
デジタルゲームで遊ぶときのように、
つぎつぎと現れる多様な断片の組み合わせから、名状しがたい意識が創発する
これは、近づく者を狂わせる複合現実小説(Mixed Reality Fiction)だ

著者紹介

クレメンス・J・ゼッツ (クレメンスジェイゼッツ)

1982年オーストリア、グラーツ市生まれ。グラーツ大学では数学とドイツ文学を専攻。在学中より文学活動をはじめ、2007年に小説『息子らと惑星たち』でデビュー。2011年ライプツィヒ・ブックフェア賞、2019年ベルリン文学賞、2020年クライスト賞など数々の主要な文学賞を受賞。小説や短篇集、詩集のほか、演劇や映画の脚本、英米文学、エスペラント語文学の翻訳など多方面で活躍している。

犬飼彩乃 (イヌカイアヤノ)

愛知県生まれ。東京都立大学人文社会学部助教。専門はドイツ語圏文学。共訳書に、ライナー・エアリンガー『なぜウソをついちゃいけないの?』(KKベストセラーズ)、アフマド・マンスール『アラー世代』(晶文社)。

目次

日本語版『インディゴ』に寄せて

第一部
 1 距離の本質
 2 ロベルト・テッツェル(29)、燃え尽きずみ
 3 メスマー研究
 4 あの頃、ロビンは
 5 イン・ザ・ゾーン――エピソード1 クレメンス・J・ゼッツ著
 6 タバコを買いに
 7 イン・ザ・ゾーン――エピソード2 クレメンス・J・ゼッツ著
 8 ホロデッキ
第二部
 1 卒業論文
 2 不気味の谷
 3 ヘリアナウ学園
 4 授賞式
 5 五点形(クインカンクス)
 6 マックス
 7 学園のロミオとジュリエット
 8 生きもの
 9 F組
 10 オンドリ
 11 二次曲線の意味とその秘密
第三部
第四部
 1 モアイ像
 2 木材をリスペクトしなくちゃ、ロビン
 3 電球頭の男
 4 楽しいアクシデントなんですよ、ミディ゠クロリアン
 5 マグダ・Tのリロケーション
 6 息子らと惑星たち
 7 ロワ通り
 8 皮膚
 9 証人X・1、ミニーム通り
 10 独特な仕掛け
 11 散歩
 12 この世でもっとも耐えがたいもの
 13 手紙
第五部
 1 メモ書き 赤いチェックのファイル
 2 ギリンゲンの墓地
 3 勝者

 訳註
 訳者あとがき

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