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ナゼミヤザキハヤオハオタクヲヒハンスルノカ

なぜ宮崎駿はオタクを批判するのか

荻原真

発売日 2011/04/07

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05359-6

ページ数 196 頁   Cコード 0095

定価 1,650円 (本体価格1,500円)

内容紹介

なぜパズーはハトを飼っていたのか。なぜムスカは手帳に頼るのか。なぜソフィーは帽子屋なのか。なぜサリマンは温室のなかにいるのか――宮崎アニメーションに見られる対比、対立の論理をあざやかに読み解き、アシタカがサンに投げかけた言葉「共に生きよう」の意味の広がりを展望する。

著者紹介

荻原真 (オギハラマコト)

1958年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。中央大学文学部卒業。思想史。
著書に『日本人はなぜ脳死・臓器移植を拒むのか』(新曜社、1992年)、『小林秀雄とは誰か―断ち切られた時間と他者』(洋々社、1999年)、『西洋哲学の背骨―知っておきたいプラトン、デカルト、カント、サルトル』(新曜社、2006年)、『なぜポニョはハムが好きなのか―宮崎アニメの思考』(洋々社、2009年)、、『なぜ宮崎駿はオタクを批判するのか』(国書刊行会、2011年)、共著書に『20世紀を震撼させた100冊』(出窓社、1998年)、共訳書にメルキオール『現代フランス思想とは何か―レヴィ=ストロース、バルト、デリダへの批判的アプローチ』(河出書房新社、2002年)などがある。

目次

はじめに――なぜサリマンは温室のなかにいるのか
一 四十秒でパズーは何のしたくをしたのか
二 冷たい水と温かい水――キキの場合
三 冷たい字と温かい字――ルパンの場合
四 冷たい伝承と温かい伝承――ムスカとシータの場合
五 おとなによって引き離された一人と一匹
六 共生――「共」に「生」きること
七 ナウシカと〈共生〉
八 機械との共生
九 死者との共生
一○ 共生と〈共食〉
一一 共生と〈共鳴する身体〉
一二 〈異なるもの〉の立場に身を置いてみること
一三 開かれていること
一四 傷つくのを恐れないこと
一五 ゲームを捨てよ、山や海へ行こう
あとがきに代えて――なぜソフィーは帽子屋なのか

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