げんだいせかいへのはんらん
現代世界への叛乱
発売日 2026/02/19
判型 A5判 ISBN 978-4-336-07773-8
ページ数 576 頁 Cコード 1014
定価 7,700円 (本体価格7,000円)
氷の絶壁をよじのぼる登山王のごとき筆致で描かれた、〈ファシズムよりもさらに右側〉に位置する《欧米極右の知的・霊的ゴッドファーザー》の主著、その全貌が顕わに!
本書は現代世界に対して決定的に反動的であり、男性的な霊性、貴族的な尊厳、帝権の尊厳の意味価を擁護するものである。過ぎ去ったもっとも光輝に満ちた〈伝統世界〉(基本的にアーリヤおよびローマ圏の過去)の諸相を現代世界に対置しながら論じる。
その目的は、世界を覆う〈伝統〉の精神を参照しつつ、その廃墟の上に現代文明のすべてが築かれている、という観念に明証を与えることにある。
・第Ⅰ部「伝統の世界」では、伝統的霊性の諸範疇の教説について直接的に論じる。古の東方と西方のあらゆる文書から蒐集された大量の証言を比較・綜合することによって、伝統的霊性の諸範疇について述べ、伝統の人が観念した様相を示す。そこには複雑な多様性が認められるとはいえ、唯一の霊性が浸透し、唯一の捺印が捺されている。
・第Ⅱ部「現代世界の誕生とその相貌」では、近代世界の誕生に到るまでの歴史的時間経過について考察する。始原、神話、前史からはじめ、伝統世界を準拠点とした歴史の解釈が記される。進化という現代の迷信には、退行や逆行という伝統的観念が対置される。
この二つの〈探求〉によって、今日もしくは明日、〈覚醒〉する能力をもつであろう人に十分な諸要素を提供することができるであろう。
ユリウス・エヴォラ (ユリウス・エヴォラ)
Julius Evola
(1898-1974)本名ジュリオ・チェーザレ・アンドレア・ユリウス・エヴォラ(Giulio Cesare Andrea Julius Evola)。伝統主義の流れをくむイタリアの秘教家・哲学者。多くの著書があるが、なかでも主著『現代世界への叛乱 Rivolta contro il Mondo Moderno』は欧米各国語に翻訳され、欧米の極右政治家に今なお影響を与え続けている。
大橋喜之 (オオハシヨシユキ)
1955年岐阜生まれ。翻訳家。ローマ在住。訳書に、『ピカトリクス』(2017)、『立昇る曙』(2020)、M・マイアー『逃げるアタランタ』(2021)、A・ブーシェ= ルクレール『西洋占星術の起源』(2023)、『アグリッパ 儀礼魔術』(2025)(いずれも八坂書房)などがある。
初 版 序(一九三四)
第二版 序(一九五一)
第三版 序(一九六九)
【Ⅰ 伝統の世界】
1 原理
2 王権
3 極性の象徴論――平安と正義の主
付――「高み」について(第三版省略部)
4 法、国家、帝国
5 儀礼の玄義
6 貴族階層の原初の特性
7 霊的男性性
8 死後の二つの道
9 さまざまな文明における生と死
10 秘儀伝授と聖化
11 王権と祭司権の階層関係
12 普遍性と中心主義
13 騎士道の魂
14 階層の教説
15 参与と諸技能――奴隷
16 伝統の霊の分離――苦行者
17 大小の聖戦
18 競技と勝利
19 空間、時間、大地
20 男と女
21 上位諸種族の衰亡
【Ⅱ 現代世界の誕生とその相貌】
1 四時代という教説
2 黄金時代
3 「極」とヒュペルボレアの場所
4 北‐アトランティス時代周期
5 北と南
6 母性の文明
7 頽落の諸時代周期――英雄の時代
8 伝統と反伝統
a アメリカの時代周期――地中海東方の時代周期
b ユダヤ時代周期――アーリヤ‐東方時代
9 西方の英雄――天空時代
a ヘレニズム時代周期
b ローマ時代
10 西方の伝統の中断
11 キリスト教の始原
12 帝国の遷移――中世の皇帝派
13 中世世界の黄昏――諸民族国家
14 非現実主義と個人主義
15 階層の退行
16 民族主義と集産主義
17 閉じる円環
a ロシア
b アメリカ
結 語
付「暗黒時代」について
邦訳版付録 エヴォラ自著解説――『辰砂の道』より
訳者解説
訳者解説補遺 エヴォラ「魔術序論序」
註
事項索引
人名・書名索引








