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クライニワ

暗い庭

聖人と亡霊、魔物(ドゥエンデ)と盗賊の物語  

発売日 2023/06/23

判型 四六判   ISBN 978-4-336-07515-4

ページ数 232 頁   Cコード 0097

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

内容紹介

爛熟の世紀末文学

マリオ・プラーツが『肉体と死と悪魔』において言及した数少ないスペイン作家バリェ=インクラン。W・B・イェイツやガルシア=ロルカを想起させる作品など、この世ならぬ場所へと誘う、17の短篇小説。頽廃の園へ。

神秘主義的なキリスト教と土俗的な民間信仰、背徳的な罪咎の宴――

高貴な輝きと隠遁の雰囲気を湛えた昏い廃園は、夢うつつに微睡みながら訪れる客人を待ちわびる。

「放しません。貴女は僕のもの、貴女の魂は僕のものです……肉体は欲しません、いずれ死がそれを奪いに来るでしょうから。」
――「我が姉アントニア」より

装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)

著者紹介

ラモン・デル・バリェ=インクラン (ラモン・デル・バリェ=インクラン)

Ramón del Valle-Inclán
一八六六年ポンテベドラ生まれ。一九世紀末から二〇世紀初頭のスペイン文学を代表する作家、小説家、劇作家、詩人。一九〇二年から一九〇五年にかけて発表された小説『ソナタ』四部作により作家的地位を築き、モデルニスモやフランス象徴主義の影響を受けた作品を多く発表した。代表作に戯曲『聖なる言葉』(一九一九)、『ボヘミアの光』(一九二〇)、小説『独裁者ティラノ・バンデラス』(一九二六)などがある。マドリッドのバリェ= インクラン劇場、二〇〇六年創設のバリェ= インクラン演劇賞は彼の名に因む。スペインのいわゆる「九八年世代」に属する作家で、世紀末趣味に満ち、芸術のための芸術を指向する作品を多く残した。奇抜な風体と奇行で知られ、背徳的な官能や暴力、恐怖といったテーマ、色彩に富み、独特のリズムを持った文体、そしてブラックな、時にナンセンスに近づくユーモアで、独特の世界を創り上げている。一九三六年、サンティアゴ・デ・コンポステーラで逝去。

花方寿行 (ハナガタカズユキ)

静岡大学人文社会科学部教授。専門は比較文学文化、スペイン・ラテンアメリカ文学。著書に『我らが大地――19世紀イスパノアメリカにおけるナショナル・アイデンティティのシンボルとしての自然描写』(晃洋書房)、共著書に今野喜和人編『翻訳とアダプテーションの倫理』(春風社)、訳書にホドロフスキー『サイコマジック』(国書刊行会)、共訳書に『ホセ・マルティ選集1 交響する文学』(日本経済評論社)、フォンターナ『鏡のなかのヨーロッパ』(平凡社)がある。

目次

フアン・キント
三賢王の礼拝
恐怖
夢の悲劇
ベアトリス
頭目
聖エレクトゥスのミサ
仮面の王
我が姉アントニア
神秘について
真夜中に
我が曾祖父
ロサリート
夢のコメディア
ミロン・デ・ラ・アルノーヤ
手本
聖夜

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