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エイガカントク クマシロタツミ

映画監督 神代辰巳

発売日 2019/10/25

判型 B5判   ISBN 978-4-336-06538-4

ページ数 704 頁   Cコード 0074

定価 13,200円 (本体価格12,000円)

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内容紹介

オズ、クロサワ、オーシマ、そしてクマシロ―――『四畳半襖の裏張り』『赫い髪の女』など数々の日活ロマンポルノの傑作、70年代日本映画ベスト作『青春の蹉跌』をのこした伝説の監督、神代辰巳の全貌!

今までの神代作品評論、インタビュー、対談などを集成、神代組スタッフ・キャストへの新規インタビューや書き下ろし評論、未映画化脚本も収録、B5判・700頁の巨大ボリュームでおくる初にして決定版、空前絶後のクマシロ大全。

*神代映画のミューズ宮下順子のほか、桃井かおり、酒井和歌子、荒井晴彦、長谷川和彦、根岸吉太郎、田中収(プロデューサー)、本調有香(スクリプター)各氏の最新インタビューを収録。
*今年惜しくも逝去したショーケンこと萩原健一の神代作品インタビュー・座談会を初めて集成した〈萩原健一トークコレクション〉収録。
*神代辰巳による未映画化脚本『みいら採り猟奇譚』(原作:河野多惠子)を初収録。

ブックデザイン=鈴木一誌+下田麻亜也

〈内容紹介〉

神代辰巳 自作を語る(聞き手=白井佳夫)

*最新インタビュー
宮下順子
桃井かおり
酒井和歌子
本調有香(スクリプター)
田中収(プロデューサー)
長谷川和彦
根岸吉太郎
荒井晴彦

*神代組女優たちの座談会
伊佐山ひろ子×絵沢萠子×芹明香×中川梨絵 司会:白鳥あかね

*神代組スタッフインタビュー
姫田真左久(撮影)
前田米造(撮影)
鈴木晄(編集)
橋本文雄(録音)
鴨田好史(助監督)
白鳥あかね(記録)
高田純(脚本)

萩原健一トークコレクション

*神代辰巳全作品(映画・テレビ・CM)
過去の評論・レビュー・インタビュー・対談などを集成、(新)は書き下ろし新原稿。

白井佳夫 三浦朗 加藤正人 港岳彦(新)加藤文彦 斎藤正冶 高木希世江(新)蔵原惟繕 田中小実昌 佐藤重臣 丸山昇一 新藤兼人×神代辰巳対談 笠原和夫 松原信吾 川村健一郎 城定秀夫(新)岡田裕 中川梨絵 武藤康史 阿部和重 桃井章 高橋洋(新)堀英三 山田宏一 菊川芳江 片岡修二 飯島哲夫 春田寿延 桂千穂 中島丈博 絓秀実 長谷川和彦 斎藤久志 宇田川幸洋 鴨田好史 神波史男 真魚八重子(新)榎戸耕史 古井由吉 篠崎誠(新)廣木隆一 岡田裕 根岸吉太郎 黒沢清 鈴木義昭 池田敏春 柳下毅一郎(新)矢島翠 松田修 山根貞男 上野昂志 宮下順子×石橋蓮司×神代辰巳座談会 高田純 河本瑞貴 高橋洋二(新)岸田理生 阿部嘉昭 神代辰巳×ひさうちみちお×太田あや子×立花あけみ座談会 佐伯俊道 双葉十三郎 瀬々敬久 神代辰巳×内田裕也座談会 澤井信一郎 安田謙一(新)神代辰巳×若松孝二対談 清水一夫 増淵健 荒井晴彦 連城三紀彦 西脇英夫 神代辰巳×斎藤博対談 神代辰巳×おすぎ対談 神代辰巳×高田純対談 鈴木則文 田中千世子 川上皓市 樋口可南子 田中晶子 奥田瑛二 永島暎子 神代辰巳×北方謙三対談 田井肇 いまおかしんじ 鈴木一誌 山崎忠昭 相澤虎之助(新)田辺隆史 佐治乾 川副愛生 舟木文彬 竹中直人

*シナリオ掲載『一条さゆり 濡れた欲情』『濡れた欲情 特出し21人』『濡れた欲情 ひらけ!チューリップ』

*神代辰巳エッセイコレクション

*〈神代辰巳の誌上映画館 待つ女 宮下順子〉神代辰巳撮影による宮下順子カラーグラビア

*書き下ろし神代論 
青山真治 上野昂志

*神代辰巳とは何か?
「神代辰巳インタビュー」山根貞男
「甘美なる逃走」山田宏一
「神代辰巳を擁護する」蓮實重彦
「神代辰巳のどんでん返し」筒井武文
「神代辰巳論序説」中条省平
「新しい神代辰巳」田中千世子

*未映画化シナリオ掲載『泥の木がじゃあめいてるんだね』、『みいら捕り猟奇譚』(原作=河野多惠子) 解説:高崎俊夫

*追悼・神代辰巳
弔辞 蔵原惟繕・萩原健一・桃井かおり
追悼文
松尾昭典・山口清一郎・西村昭五郎・田中陽造・小沼勝・熊谷禄朗・藤田敏八・連城三紀彦・倍賞美津子・山田耕大・余貴美子・奥田瑛二・成田尚哉・吉竹洋海・石橋蓮司・伊藤秀裕・宮島秀司・鴨田好史・荒井晴彦

父・神代辰巳 神代律インタビュー

年譜 作成=田中千世子
索引(作品・人名)

著者紹介

神代辰巳 (クマシロタツミ)

目次

目次

〝せつなく、やるせなく、つらく、しきりに、ねんごろに″ 神代辰巳
神代辰巳 自作を語る ―― 『かぶりつき人生』から『宵待草』まで 聞き手=白井佳夫
神代監督についての考察ノート――インタビュー後記にかえて 白井佳夫

*神代辰巳全作品 

『かぶりつき人生』
・神代辰巳との出会い 三浦朗
・性に映画に“かぶりついた”神代辰巳 加藤正人
・「眼」と「性器」のあいだに 港岳彦

インタビュー 蔵原惟繕 「僕らの友情」 インタビュアー=田中千世子

『濡れた唇』   
・『濡れた唇』 斎藤正冶
・意地になっているほどやさしい眼差し 加藤文彦 
・絵沢萠子、ミューズの輝き 高木希世江

神代辰巳エッセイコレクション フランス映画のいい女

『一条さゆり 濡れた欲情』
・伊佐山ひろ子がじんじんいい 田中小実昌
・一条さゆりと「濡れた欲情」のこと 神代辰巳 
・異端 神代辰巳
・ヒモも芸のうち――それは修業のたまものか 佐藤重臣
・禁を犯したい作家の映画・性・性表現 対談=新藤兼人・神代辰巳
・ウッ屈した日々、「今、いきます! 今いきます!」に出会った 丸山昇一
・女神・一条さゆり 笠原和夫
・シナリオ『一条さゆり 濡れた欲情』 脚本=神代辰巳
 
『恋人たちは濡れた』   
・いいなァ、ああいういい加減さ 松原信吾
・『恋人たちは濡れた』神代辰巳演出台本から――克、よしえ、洋子の物語 川村健一郎
・『恋人たちは濡れた』カツじゃないかもしれないカツに憧れて。 城定秀夫

『女地獄 森は濡れた』   
・おだやかな笑顔と優しい声で『怖い』映画を 岡田裕
・神代辰巳監督との仕事は宇宙人との戦いでした 中川梨絵インタビュー 聞き手=筒井武文
・『女地獄・森は濡れた』の復活 武藤康史
・終わらない夜――『女地獄 森は濡れた』 阿部和重

『やくざ観音・情女仁義』
・神代さんは他人のシナリオを撮るのが好きじゃなかったのではないか 桃井章
・シナリオを書くと下痢をすると云うことについて 神代辰巳
・異界のこちら側にとどまりつづける――『やくざ観音・情女仁義』 高橋洋

『四畳半襖の裏張り』   
・『四畳半襖の裏張り』大正の終末感 神代辰巳インタビュー
・戯作者宣言する神代辰巳 堀英三
・神代辰巳ふたたび――『四畳半襖の裏張り』再見 山田宏一
・「匂いを感じさせる映画(シャシン)にしたいね……」 菊川芳江

『濡れた欲情 特出し21人』   
・今号の問題作批評 地誌劇を演じる根なし草の芸人 斎藤正冶
・今号の問題作批評 戯作に興じる風情が… 飯島哲夫
・ストリッパーを追い続け…… 片岡修二
・『濡れた欲情 特出し21人』 春田壽延
・シナリオ『濡れた欲情 特出し21人』  脚本=神代辰巳・鴨田好史

『四畳半襖の裏張り しのび肌   
・男とおんなにゃアレしかないよ 桂千穂
・作者ノート〈母ものポルノ〉中島丈博

『鍵』   
・映画「鍵」の迷宮の扉を開くための鍵 神代辰巳  
・谷崎的ファルスに拮抗できる方途を持てなかった神代映画 絓秀実

神代組に聞く/女優
神代映画の女優たちによる監督神代辰巳 冷たさと優しさとハードな現場と
絵沢萠子 伊佐山ひろ子 中川梨絵 芹明香 司会=白鳥あかね

『青春の蹉跌』  
・監督の言葉 神代辰巳 
・ひでえ二日酔だ 長谷川和彦
・プラス・アルファの演技が出来る、数少ない役者の一人です。 神代辰巳
・セリフは古くなっても、気分は古くならない 斎藤久志
・わが神代辰巳――『青春の蹉跌』再見 山田宏一
 
神代辰巳エッセイコレクション シナリオになってません

『赤線玉の井 ぬけられます』
・“歌”は反抗と自分を守る算段 宇田川幸洋
・玉の井、どじょう、ぬけられません 鴨田好史
・俳優・前野霜一郎の死 神代辰巳 

神代辰巳エッセイコレクション タワーリング・インフェルノ

『宵待草』
・明るいニヒリズムとでんぐり返し 神波史男
・ 徹底的な移動の楽しさ――『宵待草』 真魚八重子
 
神代組に聞く/助監督 根岸吉太郎「とんでもなく自由で実験的な」 聞き手=伊藤彰彦

神代辰巳エッセイコレクション 『情事の方程式』新人監督へのメッセージ

『櫛の火』  
・神代演出の大股びらき 榎戸耕史
・映画化される側の願い 古井由吉
・傷だらけの映画(フィルム) 篠崎誠

神代辰巳エッセイコレクション 私的映画について

『アフリカの光』  
・厳冬の港町の男のロマン 岡田裕
・「アフリカの光」神代組撮影部隊 知床放談 座談会=神代辰巳・萩原健一・長谷川和彦・姫田真左久
・『アフリカの光』が憧れだった時代 廣木隆一
 
神代組に聞く/脚本 長谷川和彦 「神代辰巳、撮り続けて死んだ幸せな男」 聞き手=伊藤彰彦、寺岡裕治

『黒薔薇昇天』  
・神代さんのホンネと思われる「修行が足りない」 根岸吉太郎
・神代との初期の出会い 黒沢清
・神代ポルノ喜劇三部作における谷ナオミ 『黒薔薇昇天』 鈴木義昭

『濡れた欲情 ひらけ!チューリップ』   
・神代ポルノ喜劇三部作における谷ナオミ 『濡れた欲情 ひらけ!チューリップ』 鈴木義昭 
・役者がいいとそっちの方を大事にしたくなる 池田敏春
・芹明香との出逢い 神代辰巳
・シナリオ「濡れた欲情 ひらけ!チューリップ」脚本=神代辰巳・岸田理生
 
『悶絶!! どんでん返し』   
・新人熊谷禄朗君との出会い 神代辰巳
・神代ポルノ喜劇三部作における谷ナオミ 悶絶!! どんでん返し 鈴木義昭 
・自然性を犯すもの 上野昂志
・神代辰巳のスラップスティック・コメディ術 柳下毅一郎 

神代辰巳エッセイコレクション 「愛のコリーダ」についての雑感

『壇の浦夜枕合戦記』   
・もっとスキャンダラスに 神代辰巳
・貴いお方とするときにゃ羽織袴でせにゃならぬ  対談=神代辰巳・斎藤正治
・「壇の浦夜枕合戦記」シナリオ解題 愛の上昇志向と下降志向  松田修
・今号の問題作批評 日本映画の貧しい状況が反映… 矢島翠

神代辰巳エッセイコレクション 今年は撮れそうにありません

『赫い髪の女』  
・赫い髪の女  山根貞男
・水の女、敗北する男 ――『赫い髪の女』  上野昂志
・『赫い髪の女』でくりひろげる女のなかの愛慾の極致 座談会=宮下順子・石橋蓮司・神代辰巳
・中上健次「水の女」 神代辰巳

神代組に聞く/女優 宮下順子「神代さんは撮影中キャメラの横じゃなくて、私の横にいました」 聞き手=高崎俊夫

神代辰巳発言抄1

グラビア/神代辰巳の誌上映画館「待つ女 宮下順子」

『地獄』  
・『地獄』と私 神代辰巳 
・“地獄”より恐ろしさと親しみをこめて 神代辰巳
・ホンがよく分からなかったんだ 高田純
・此岸と彼岸の往還装置 山根貞男

神代辰巳発言抄2

『遠い明日』  
・三浦君について 神代辰巳
・ルポ・79年動き出した日本映画 監督たちは、今 「遠い明日」の神代辰巳 八森稔 
・唯一、脚本に直しを入れてきた宮下順子 河本瑞貴
・一九七九年の三浦友和――私が『遠い明日』を観るまで 高橋洋二

神代組に聞く/プロデューサー 田中収 「クマさんは本質的にセックスというものを中心にものを考えていたと思う」 聞き手=高崎俊夫

『少女娼婦 けものみち』   
・サキと私のかくれんぼと鬼ごっこ 岸田理生
・神代シネマフィールドノオト 宇田川幸洋
・逃げる映画 阿部嘉昭

『快楽学園 禁じられた遊び』   
・爆発ポルノ大笑談 「ヘア解禁なんてどうでもいい……ファックシーンは本当にやりたいなア!」
 座談会=神代辰巳・ひさうちみちお・太田あや子・立花あけみ
・ひさうちみちお『白鳥の湖』 神代辰巳
・八〇年代に浮遊する女子高生の意識 佐伯俊道

神代辰巳エッセイコレクション 三浦の泣き顔――三浦朗追悼

『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』  
・『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』解説
・弱いもんが動きだすと何かが起こる 神代辰巳
・神代辰巳の新しい方向 双葉十三郎
・神代辰巳 孤独な肉袋たちのエロふざけ 山根貞男
・弱者が動き出すと何が起こるかわからない 瀬々敬久

『嗚呼!おんなたち 猥歌』   
・特別座談会『嗚呼!おんなたち 猥歌』 神代辰巳・内田裕也 司会・構成=田中千世子
・ゴツゴツさせてリズムを出す演出法 澤井信一郎
・女がいたい世界では生きることが出来ない男の物語 安田謙一

神代組に聞く/脚本 荒井晴彦 「とにかく全部映画の人なんだ」 聞き手=伊藤彰彦

神代辰巳エッセイコレクション 作る側が勝った幸福な時代

『赤い帽子の女』
・『赤い帽子の女』は男と女の“夢くらべ” 対談=神代辰巳・若松孝二
・メフィストの「感想」 神代辰巳
・〈猥褻性〉としての存在そのもの 清水一夫
・あの頃の自分の事 増淵健
 
『もどり川』 
・創作ノート「……かなわねぇなあ」 荒井晴彦
・『戻り川心中』文庫版あとがきより 連城三紀彦
・『もどり川』を語る 神代辰巳インタビュー
・映画的面白さのあとに感ずる一抹の空しさ 西脇英夫
・揺れる男女の狂おしい姿を描く映画が見る者に激しくぶつかって 山根貞男

神代組に聞く/男優 萩原健一トークコレクション
・神代監督人物談義
・「アフリカの光」とは漂泊の若者のギラギラ光る夢の象徴だ 座談会=神代辰巳・萩原健一・丸山健二・姫田真左久・岡田裕・酒井良雄
・『もどり川』を語る 萩原健一インタビュー

神代辰巳エッセイコレクション ふるさと賛歌 雷鳴轟き一陣の涼風 沛然と夕立ち、望郷佐賀

『美加マドカ 指を濡らす女』   
・「美加マドカ 指を濡らす女」創作ノート 対談=神代辰巳・斎藤博
・『美加マドカ 指を濡らす女』 山根貞男

神代辰巳エッセイコレクション 完走しなかったシナリオ・ランナー――追悼・齊藤博

『恋文』  
・新しい愛、新しい映画 山根貞男
・原作者はただただ驚いています 連城三紀彦
・『恋文』神代辰巳が初めて挑んだメロドラマの世界を語る 対談=神代辰巳・おすぎ
・現代の“愛”の不安 男と女のカオスを…… 対談=神代辰巳・高田純
・誰が故郷を思わざる――神代辰巳の松竹映画『恋文』について―― 鈴木則文

『離婚しない女』
・演出のことば 神代辰巳
・原作者のことば 連城三紀彦
・20世紀的世紀末の香り… 対談=神代辰巳・高田純
・日本映画批評 『離婚しない女』 田中千世子

神代辰巳エッセイコレクション 斎藤正治、許して下さい 追悼・斎藤正治

『ベッドタイムアイズ』
・演出ノート 神代辰巳
・出口の無い男と女――労わりと優しさを描く 対談=神代辰巳・岸田理生
・「ベッドタイムアイズ」の撮影――川上皓市カメラマンとの2時間―― 聞き手=北浦和男
・『ベッドタイムアイズ』撮影現場訪問 ルポ=瀬下わたる
・樋口可南子インタビュー インタビュアー=内海陽子

『噛む女』   
・スリラー物は今回が初めて―― 神代辰巳
・新生ロッポニカのトップ・バッター 神代辰巳監督に聞く インタビュアー=折口明
・「噛む女」における作家の思考と表現 対談=神代辰巳・荒井晴彦 聞き手=川口敦子
・「私シナリオ」をしなやかに超えて 田中晶子
 
神代組に聞く/女優 桃井かおり「映画の現場に立つと風が吹く……」(メール・インタビュー)

『棒の哀しみ』  
・媚びず、明るく、遠慮せず……日活のあの頃に帰ろうかなあ 神代辰巳インタビュー 取材・構成=田中千世子
・日本の“フィルム・ノワール”『棒の哀しみ』特別対談 「冒険なき映画・小説は衰退するだけだ」対談=神代辰巳・北方謙三
・奥田瑛二インタビュー 聞き手=野村正昭
・装っている人間、装っている女がハダカにされた時から自由が生まれてくる 永島暎子インタビュー 聞き手=後藤岳史
・『棒の哀しみ』撮影報告 林淳一郎
・表面に傷を負う者の存在論――『棒の哀しみ』 上野昂志

『インモラル 淫らな関係』
・居場所をみつけきれずに動き続ける行為=映画=人生 田井肇
・神代辰巳の遺作『インモラル』の現場 いまおかしんじインタビュー 取材・構成=膳場岳人
・神代辰巳の最後の映画について 山根貞男
・砂に還る――『インモラル・淫らな関係』 鈴木一誌

神代組に聞く/記録 本調有香 「師弟関係、共犯関係」 聞き手=高崎俊夫

●神代辰巳脚本映画・テレビ作品
・『新宿馬鹿物語』女を暖かく見つめる半村氏と女をひたすら愛する神代氏と女を畏れ敬う私と 渡辺佑介
・初めてづくしの松竹映画 神代辰巳
・木枯し紋次郎とのかかわり 神代辰巳
・『死骸を呼ぶ女』または愛の物語 山崎忠昭
・神代組のカチンコを打ってみたかった 田辺隆史
・大型娯楽映画になりうるテレビドラマ――『盗まれた情事』 上野昂志
・依怙地なんだよな 佐治乾
・神代辰巳が描く”何ものでもない”者たち――『傷だらけの天使』 相澤虎之助

神代組に聞く/女優 酒井和歌子 「神代監督に出会って人生が変わった」 聞き手=高崎俊夫

●神代辰巳CM作品
・旅 どこまで行こうか――「ワンカップ大関」CM 舟木文彬
・神代組CM助監督記 川副愛生

●神代辰巳出演作品
・「鳥男」の神代監督 竹中直人

●神代組に聞く
・姫田真左久(撮影) 神代映画を語る――『パン棒人生』より
・前田米造(撮影) 神代監督はトンネルが大好きでしたね 聞き手=筒井武文
・鈴木晄(編集) 神代組は編集が楽しかった インタビュアー=荒井晴彦
・橋本文雄(録音) 音がどう生きるかが大事だった インタビュアー=田中千世子
・白鳥あかね(記録)神代辰巳とともに――『スクリプターはストリッパーではありません』より 聞き手=高崎俊夫
・鴨田好史(助監督) 監督がクマさんだったから生涯助監督でいいと思った 取材・構成=「映画芸術」編集部
・高田純(脚本) 人間にしか興味がない人だった 取材・構成=河田拓也

●神代辰巳とは何か 
・神代映画の縁を辿る 上野昂志
・神代辰巳インタビュー とことん行っちゃえばいいんで、
 そこに行って何があるかというと、やっぱり映画は芝居だなあという気がしてるんです 山根貞男
・甘美なる逃走 山田宏一
・神代辰巳を擁護する 蓮實重彦
・神代辰巳のどんでんがえし 筒井武文
・神代辰巳論序説 中条省平
・新しい神代辰巳 田中千世子
・「交通」と「密着」青山真治

●神代辰巳未映画化シナリオ
・神代辰巳の未映画化シナリオをめぐって 高崎俊夫
・シナリオ『泥の木がじゃあめいてるんだね』
・シナリオ『みいら捕り猟奇譚』原作=河野多恵子

●追悼・神代辰巳
・弔辞 蔵原惟繕 萩原健一 桃井かおり
・助監督の頃 松尾昭典
・こうやまきよみの頃 山口清一郎
・「おくれてきた新人」はカットが割れなかった 西村昭五郎
・神代さんとはぐれてしまった 田中陽造
・映画は政治だよとポツリと言った 小沼勝
・一度、大スターの楽屋に入れてもらった 熊谷禄朗
・ぼくは役者、クマさんは監督 それが今生の別れだった 藤田敏八
・“また連城さんを強姦しちゃったよ” 連城三紀彦
・「もっと何かない」で役者を探る 倍賞美津子
・「遺作にするから撮らせてよ」が口癖だった 山田耕大
・喜々として映画を撮る天才 余貴美子
・白シャツにGパン、片手に本を三冊抱えて 伊藤雄
・ジャームッシュなんて俺が先にやっちゃってるんだよ 永岡麻里
・奥田君、化けような 奥田瑛二
・笑うとサラブレッドに似ていた神代監督 成田尚哉
・お互いにやれるだけしましたね 吉竹洋海
・女のリアクションで男が浮かび上がる 石橋蓮司
・何がなんでも一緒に映画を創ろうと…… 宮島秀司
・支離滅裂、懺悔の値打も無いけれど…… 鴨田好史
・クマさん、俺、撮ることにしたよ 荒井晴彦

インタビュー 神代律 「父・神代辰巳」 聞き手=高崎俊夫

神代辰巳年譜 作成=田中千世子
索引(人名・映画題名)

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