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タチアガルカンゴシタチノモノガタリ

立ち上がる看護師たちの物語

発売日 2013/10/17

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05747-1

ページ数 288 頁   Cコード 0047

定価 2,200円 (本体価格2,000円)

内容紹介

川嶋みどり氏推薦:「医師の指示を巡っての葛藤から患者の擁護者としての誇りに根ざした小さな闘いの多様さ。看護師なら誰でも体験するこれらの積み重ねが社会に根強くある看護師像のしがらみを打ち砕くパワーになる。人間としての喜びや悲しみを淡々と語りながら、制度の締め付けや矛盾に甘んじない改革者としての看護師の実像は、国や文化の相違を超えた共感とこの職業の未来への展望をもたらしてくれるだろう。看護の世界を知り尽くしたスザンヌ・ゴードンの解説も道しるべとして嬉しい」


まえがきより:
本書を国際的であると同時に、本当の意味で普遍的にするというところにありました。できる限り多くの国からの看護師が一人称で、自分自身の言葉で話して欲しかったのです。読者の皆様がここに見るのは、その結果です。
物語の舞台はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、日本、アイスランド、イタリア、アイルランド、スペインなどさまざまです。本書では同時にいろいろな役割、シチュエーションで看護に従事する看護師たちが登場します。さらには臨床看護師やマネージャー、看護実習生、博士、看護研究者、団体の理事長などの話もあります。
私はこの本を九つのテーマに分け、それぞれに短い前書きをおきましたが、なかには類似した主題のものもあります。多様な職務に携わる看護師を取材し再集計したため、複数の側面のある話もあります。この本に登場する看護師全員が同じ意見という訳ではありません。実際、人事統計や看護師組合の設立など、特定の問題に関しては賛同しない人々も多くいます。いくつかの手記は、社会通念にまつわる課題や、官僚的慣性からのささやかな勝利、また私たちの病院システムの、たいていの場合に機能不全な医療支配に対抗する、それぞれの行動に巧みに触れています。また、集団行動の感動的な事例や政治運動に関するヘルスケアを紹介している手記もあります。あるいは、身体的虐待の恐怖に直面した時、一人の看護師がどう患者のために患者に立ち向かったのかを書いたもの、医師への複雑な対応を記したもの、職務中の看護師同士または看護師と医師のあいだの緊張を書いたもの、そしてヘルスケアのヒエラルキーに閉じ込められた人々、例えば看護責任者や病院のCEO、評議員が、患者と看護師の仕事に正当な手助けをする話もあります。ここにあるすべての手記が映し出しているのは擁護の真意です。

著者紹介

スザンヌ・ゴードン

米国メリーランド大学客員教授。
看護師、ライフ・サポートに関わる論文を発表している。

サイエド舞 (サイエドマイ)

平成12(2000)年、津田塾大学学芸学部英文科卒業
通訳、翻訳業。 

目次

目 次
まえがき スザンヌ・ゴードン 1
はじめに 3

第一章 準備では負けてもいい、ただし本番には勝て 15
第二章 新米を食ってはならない 55
第三章 「先生、失礼ですけど、あなた間違ってます」 79
第四章 仕事の範囲 115
第五章 一つの擁護が世の中を変える瞬間 137
第六章 私たち、優しければそれでいいの? 〜 看護師のイメージアップを図ろう 〜 173
第七章 応用研究 219
第八章 結束しよう 245
第九章 戦いは続く…… 263

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