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  4. 人間に魂はあるか?

ニンゲンニタマシイハアルカ

人間に魂はあるか?

本山博の学問と実践  

発売日 2013/09/12

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05737-2

ページ数 404 頁   Cコード 0014

定価 3,888円 (本体価格3,600円)

内容紹介

 領域横断的な科学者にして宗教者である稀代の見者、本山博の仕事を通して、スピリチュアリティと宗教のあり方やありうべき研究のパースペクティブについて、根本的・本質的に考究する。
 本山は、比較宗教学、宗教哲学、電気生理学、超心理学などの多領域を越境・統合する諸研究によって、世界と人間の宗教的/スピリチュアルな存在構造とその動態を解明しようとしてきた世界的な碩学である。
 それゆえ、スピリチュアリティや宗教について議論する際には真っ先に当たらなければならない存在である。しかしながら本山は、海外では「スピリチュアリティといえばこの人」と言われ、その著書がユネスコより哲学部門優良図書に挙げられるほどに著名な「スピリチュアリティの巨人」であるにもかかわらず、国内では一部を除き、その業績や人となりが人口に膾炙されることはほとんどない。本書はこの意味で、本山の仕事の研究史的・実践的な意義について議論する世界初の画期的な書であると言えよう。
 第1部では、公共性、および他界性と社会性という不可視の共同性の2つの位相をめぐる人文社会科学の議論において、本山の研究がどのように位置づけられ、どのような学問的貢献を果たす(果たしている)のかについて、論じられる。
 第2部では、「本山学」がヨーガを中心とした瞑想実践をその研究の核に据えている点に大いに着目し、
  ①比較瞑想論の方法論的意義と学問的広がりに関する宗教学的研究
  ②唯識瑜伽行派と密教ヨーガに関する仏教学的論考
  ③止観をそのモデルとする瞑想の一般的構造に関する仏教心理学的考察
という3つの観点から、問題提起を行う。
 第3部では、本山と親交のある同世代の経営者、稲盛和夫と、生命科学者、村上和雄の2人の「かずお」氏が、それぞれの実践や研究の領域で、魂や神仏についてインタビュー形式で語り、本山へのオマージュを表現する。
 第4部では、本書の題名とした「人間に魂はあるか」というラディカルな問いに関して、電気生理学的な実証研究を行ってきた本山博本人の講演と、その質疑応答が、まず所収されている。次いで、本山の宗教的後継者である本山一博が、「本山博神学」全体に通底する「相互内在」という核心部について、総合的に論じる。
 第5部では、第1・2部の執筆者である樫尾直樹、影山教俊、小林正弥の3名が、「地球時代のスピリチュアリティと宗教」というテーマで鼎談を行い、本山の仕事を批判的に検討し、その将来への発展と継承を展望することを通して、これからの新しい学問/科学のビジョン、地球時代に希求されるスピリチュアリティと宗教のあり方とその方向性について、徹底討論する。
 今日の唯物論的な知やライフスタイルは限界にきている。本書は、二十一世紀型の新しい学問/科学のフロンティアを切り開く、知のブレイクスルーとなるであろう。

著者紹介

樫尾直樹 (カシオナオキ)

慶應義塾大学文学部准教授(宗教学・比較瞑想論専攻)。
東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専攻博士課程修了。
早稲田大学・東京外国語大学助手、フランス国立高等研究院客員教授などを経て現職。
ReMS Japan日本総合瞑想センター、および慶應マインドフルネス・センターを主宰し、マインドフルネスと太極法(内丹法)を中心に瞑想の実践・指導を行う。
著書に『スピリチュアリティ革命』(春秋社)、『スピリチュアル・ライフのすすめ』(文春新書)、『文化と霊性』(編著、慶應義塾大学出版会)、『人間に魂はあるか?』『宗教間対話のフロンティア』『地球社会の新しいビジョン』(共編、国書刊行会)など多数。

本山一博 (モトヤマカズヒロ)

1962年生まれ。
玉光神社宮司。
IARP(国際宗教・超心理学会)会長、新日本宗教団体連合会理事、日本宗教ネットワーク懇談会座長。
東京工業大学理工学研究科後期博士課程単位取得退学。
著書に、『人間に魂はあるか?――本山博の学問と実践』(共編、国書刊行会)、『宗教間対話のフロンティア――壁・災禍・平和』(共編、国書刊行会)、『本山博著作集全15巻』(編集および解題、宗教心理出版、2008~2010)など。

稲盛和夫 (イナモリカズオ)

1932年生まれ。
1959年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、1997年より名誉会長。
1984年、第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。
2010年、日本航空会長に就任、2013年より名誉会長。

影山教俊 (カゲヤマキョウシュン)

1951年、東京生まれ。
立正大学仏教学部卒、同大学院文学部修士課程修了、南カリフォルニア大学大学院日本校博士課程人間行動学科修了。
「『天台小止観』の心理学的、生理学的研究」で米国カリフォルニア州公認カリフォルニア大学「人間行動科学博士(Ph.D.)」。
遠壽院大荒行堂第五行成満、同副伝師となる。
日蓮宗釈迦寺住職。
著書『仏教の身体技法――止観と心理療法、仏教医学』『寺と仏教の大改革』ほか。

神尾学 (カミオマナブ)

1956年生まれ。
ホリスティック・リーディング研究所代表。
東京大学工学部・教育学部、同大学院体育学・健康教育学専攻修了。

小林正弥 (コバヤシマサヤ)

1963年生まれ。
千葉大学大学院人文社会科学研究科教授。
地球環境福祉研究センター長。
著書に、『アリストテレスの人生相談』(講談社)、『サンデルの政治哲学』(平凡社新書)、『人生も仕事も変える「対話力」』(講談社+α新書)、『コミュニタリアニズムの世界』(共編、勁草書房)、『コミュニタリアニズムのフロンティア』(共編、勁草書房)など多数。

佐久間秀範 (サクマヒデノリ)

1954年生まれ。
筑波大学人文社会系哲学・思想専攻教授。
東京大学大学院博士課程単位取得退学。
哲学博士、博士(文学)。

津城寛文 (ツシロヒロフミ)

1956年生まれ。
筑波大学哲学・思想専攻教授。
東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(宗教学)。
『社会的宗教と他界的宗教のあいだ』(世界思想社)ほか多数。

村上和雄 (ムラカミカズオ)

1936年生まれ。
(財)国際科学振興財団バイオ研究所所長。
京都大学大学院農学研究科博士課程修了。
農学博士、筑波大学名誉教授。

本山博 (モトヤマヒロシ)

1925年生まれ。
宗教心理学研究所・本山生命物理研究所所長。
カリフォルニア人間科学大学院大学(カリフォルニア州認可校)学長。
文学博士(哲学、生理心理学)。
著書『超感覚的なものとその世界』はユネスコ哲学部門優良図書に推薦。
著書:『本山博著作集』(全13巻別巻2、宗教心理出版)ほか多数。

目次

はじめに 【編者】

第1部 不可視の共同性の諸相
     ーー人文社会科学への示唆
 第1章 「形而上学の夢」と「視霊者の夢」
      ーー魂問題と社会的ビジョン 【小林正弥】
 第2章 宗教(研究)の他界的側面と社会的側面
      ーー本山博の位置付け 【津城寛文】

第2部 瞑想研究のプラットホーム
     ーー普遍宗教を求めて
 第3章 比較瞑想論と宗教間対話
      ーー宗教研究の実践論的転回へ 【樫尾直樹】
 第4章 瑜伽行唯識派と密教ヨーガ 【佐久間秀範】
 第5章 瞑想体験とは何か
      ーー分析から受容へのプロセス 【影山教俊】

第3部 インタビュー 「神」が立ち現れるとき
     ーー二つのオマージュ
 第6章 私が神仏を感じたとき
      ーー魂の経営哲学 【稲盛和夫】
 第7章 魂と遺伝子
      ーーサムシング・グレートの生命科学 【村上和雄】

第4部 本山学の核心
     ーー科学・哲学・宗教の統合の試み
 第8章 魂の存在の電気生理学的証明 【本山 博】
 第9章 相互内在
      ーー本山博神学に通底するもの 【本山一博】

第5部 二十一世紀の新しい科学/学問のビジョン
     ーー魂の実在性を仮説的に前提とする
 第10章 鼎談 地球時代のスピリチュアリティと宗教
      ーー本山博氏の仕事をめぐって
       【樫尾直樹・影山教俊・小林正弥・司会 神尾学】

本山博先生略年譜
あとがき 【編者】

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