書籍詳細
ニンゲントハ ジンセイトハ
人間とは 人生とは
オスカー・ワイルドの言葉
- 発売日
- 2026/04
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 978-4-336-07788-2
- ページ数
- 360頁
定価 3,520円(本体価格3,200円)
内容紹介
ワイルドが小説、芸術論、戯曲、書簡、会話等を通して紡いできたウィットに富んだアフォリズム、意表を衝く逆説、ユーモアの底流には「人間いかに生くべきか」というモラリストとしてのワイルドが存在している。
それらから精選した、300余の言葉で綴った珠玉の「名言集」。
ワイルドの生きたビクトリア朝後期は、ピューリタリズムを背景に、為になる「有用性」といった功利主義が社会を支配していた。ワイルドはその時代風潮に対し、彼の類稀なレトリックを武器に、真っ向から戦いを挑んだ。それらには現代に通じるものがある。
「今日、人々は物の価格は何でも知っているのに、物の価値については何も知らない」
「教養ある人間が時代の規範を受け入れるなど、不道徳行為の最たるものである」(いずれも「ドリアン・グレイの肖像」)
「人は慈善の要求に従ってもまだ自由であり得るが、同調の要求に従ったら、自由の余地は全くなくなる」(『社会主義下における人間の魂』)」
著者紹介
1854年、アイルランドのダブリンに生まれる。ダブリン大学トリニティ・カレッジに進み、74年にはギリシア語で最優秀の成績を取ってバークレー・ゴールドメダルを授与される。同年オックスフォード大学に給費特待生として入学、卒業年には長詩「ラヴェンナ」で詩人の登竜門である「ニューディゲート賞」を受賞。文学士学位試験で首席を取り、最優等で卒業。
1882年、一年間に亘りアメリカ・カナダで講演を行う。童話『幸福の王子』、小説『ドリアン・グレイの肖像』、評論『藝術家としての批評家』、戯曲『サロメ』等を著す。1892~95年に『ウィンダミア夫人の扇』、『なんでもない女』、『理想の夫』、『真面目が大事』の劇作上演で絶頂期を迎え、ロンドンを舞台に世紀末作家として時代の寵児となる。
同性愛の科で罰せられ、2年間の下獄の後は詩『レディング監獄の唄』で掉尾を飾り、1900年パリで客死。パリ市内ペール・ラシェーズ墓地で「わが言ひし後は、彼ら言葉を出さず、わが説くところは、彼らに甘つ露ゆのごとく」の墓碑の下で眠る。
佐藤松男 (サトウマツオ)
1947年、東京生まれ。1970年、福田恆存を顧問とする日本學生文化會議を結成(後、現代文化會議と改称)。
「福田恆存全集」刊行に際し、福田の依頼により論文の整理、配列等に携わる。
主な著書として、『滅びゆく日本へ 福田恆存の言葉』(河出書房新社)、『証言 三島由紀夫・福田恆存 たった一度の対決』(共著、文藝春秋)などがある。
目次
Ⅰ 緒言
Ⅱ 人間
Ⅲ 人生
Ⅳ 男と女
Ⅴ 藝術
Ⅵ 思想・教育
Ⅶ 政治・ ジャーナリズム
Ⅷ 神・宗教
あとがき
オスカー・ワイルド年譜
出典
参考文献
索引