書籍詳細
アカイツキノヨルニ
赤い月の夜に
- 発売日
- 2026/06/24
- 判型
- 四六変型判
- ISBN
- 978-4-336-07672-4
- ページ数
- 560頁
定価 4,180円(本体価格3,800円)
内容紹介
映画産業で財を成したニューヨークの老富豪ティモシー・グレイディは美貌の人気女優ローズ・ドーンを見初め、強引に婚約した。
母のたっての願いで愛のない2度目の結婚を承諾したローズ。だが彼女だけでなく、老富豪の身辺では財産狙いや嫉妬や遺恨を孕む一癖も二癖もある者たちが跳梁跋扈し……疑心暗鬼の渦中でついに殺人事件が勃発する!
過剰なまでの複雑さと変則性に溢れた挑戦的・実験的な大群像劇ミステリ。鬼才J・T・ロジャーズの真髄を知るために不可欠な、作者20代での処女長篇にして最長尺の力作。
著者紹介
ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ (ジョエルタウンズリーロジャーズ)
Joel Townsley Rogers(1896-1984)
アメリカの大衆小説家。ミズーリ州に生まれ、87歳で歿。ハーヴァード大学に学んだ秀才として知られる。大学卒業後海軍航空隊に2年間入隊し、除隊後各種パルプ雑誌に数多くの作品を発表、晩年まで作家活動を続けた。作品分野はミステリ、サスペンス、ホラー、SFなど多岐にわたり、軍でのパイロット経験を活かして航空冒険小説も手掛けた。最も有名な小説は1945年の長篇ミステリ『赤い右手』で、英語圏でこんにちまで版を重ねると同時に日本を含む諸外国で翻訳され、1951年にはフランス推理小説大賞を受賞した。他の長篇に『赤い月の夜に』(23)、『骰を振る女神』(46)、『止まった時計』(58)がある。
夏来健次 (ナツキケンジ)
英米小説翻訳者。訳書にジョエル・タウンズリー・ロジャーズ『赤い右手』『恐ろしく奇妙な夜――ロジャーズ中短編傑作集』『止まった時計』『骰を振る女神』、ジョージ・W・M・レノルズ『人狼ヴァグナー』(以上国書刊行会)、C・ディケンズ他『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、W・コリンズ他『ロンドン幽霊譚傑作集』、ドイル、ラング他『英国幽霊屋敷譚傑作集』(以上創元推理文庫)、G・G・バイロン他『吸血鬼ラスヴァン』(東京創元社、共編訳)他。
目次
序章 血のような月
一 死の十八ドル
二 犬顔のスフィンクス
三 己が罪を思いだせ、ティモシー・グレイディ!
四 黒人トム・ジェファーソン
五 貧者に施しを
六 招かれざる客
七 現金には現金を
八 窓の顔
九 夜に見つめるもの
十 黒い血
十一 落ちる花
十二 保安官バーク
十三 ソーンウッド・クレイ、ナイフを摑む
十四 闇のなかへ
十五 『モーニング・ミスト』
十六 速記せよ!
十七 富裕な伯父
十八 黒猫
十九 死の盃
二十 星占いの殺人
二十一 パドリアック・グレイディ、独り歩く
二十二 『魂に火を点けろ』のローズ・ドーン
二十三 ティモシー・グレイディの妻
二十四 絞首刑の法
二十五 山を越えて
二十六 愛の熱
二十七 赤い夜明けに現われた顔
二十八 海へ漕ぎだす船
二十九 明かりが消えて
三十 スペードの女王
三十一 犬顔のスフィンクスの哀しみ
三十二 夜明けの太陽
三十三 ウィグリー・アーセン、逃亡する
三十四 ゴールド急行
三十五 災厄の日──薄明の朝/追跡
三十六 災厄の日──晴れた朝/砂浜の汀
三十七 災厄の日──正午近く/サングラスの男
三十八 災厄の日──満月/ジョン・ドーンの幽霊
三十九 災厄の日──午睡のとき/死の夢
四十 災厄の日──沈みゆく陽/マロウ夫人の厭悪
四十一 災厄の日──午後七時/死者の名前
四十二 災厄の日──午後九時/囁かれた言葉
四十三 災厄の日──午後十一時/スコットランド・ヤード
四十四 災厄の日──午前一時/黒き王
四十五 災厄の日──午前三時/おお、血のような月!
四十六 災厄の日──運命の刻
四十七 きみを信じて
四十八 さらに翌日の朝
四十九 夜の囁き
五十 沼地の奥
五十一 アイク・デュヴァルの恐るべき推理
五十二 老ティモシーの遺産
五十三 デロン、鉄に嚙まれる
五十四 黒き王の使者
五十五 ロープの影
五十六 犬に死を!
五十七 転がる骰子
五十八 唸る幽霊
五十九 女とウイスキーと怒り
六十 恐ろしき刻限
六十一 割れろ! 割れろ! 割れろ!
六十二 心臓の血
六十三 汝、その涙はなにゆえか?
六十四 夜の雨
六十五 さらば、愛する人よ!
六十六 波間深くに溺れて
六十七 黒き王
六十八 新月
J・T・ロジャーズの赤い月は昇った──訳者あとがき/解説


