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書籍詳細

タロットノウチュウ

タロットの宇宙

アレハンドロ・ホドロフスキーマリアンヌ・コスタ
伊泉龍一 監修
黒岩卓
滝本誠 解説

発売日
2016/12/22
判型
菊版変型
ISBN
978-4-336-06111-9
ページ数
680頁

定価 7,480円(本体価格6,800円)

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内容紹介

カルト映画界の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキーによる、半世紀にわたるタロット研究の集大成。タロット・リーディングに必須の基礎的な諸要素に加え、数秘学、心理学、神話学、宗教学、図像学などを応用して行う重層的なタロット解釈の秘訣や、インスピレーションを高める方法、リーディング・セラピーの豊富な実例など、入門者から熟練者まで必読必携の大全。

「タロットは夢と同じように果てしなく、 その発見が尽きることはない。[…]タロットはグラフィックによる言語であり、 ことばを用いずに形、色、象徴、数字によって考えることを教えてくれる。 […]千年以上の歴史を持つ無名の作品であるタロットは、 神聖な芸術の傑作の一つである。 それは我々の知性の檻を開き、直観を発揮させてくれるのだ。」
アレハンドロ・ホドロフスキー「日本語版刊行に際して」より

* 本書はLa voie du Tarot(英題The way of tarot)の全訳です
* 日本語版のために書き下ろされた序文、解説つき
* 豪華カラー18ページ

著者紹介

アレハンドロ・ホドロフスキー (アレハンドロ・ホドロフスキー)

1929年、チリでロシア系ユダヤ人の子として生まれる。映画監督、映画プロデューサー、芸術家、劇作家、俳優、詩人、作家、音楽家、漫画作家、タロット研究家、サイコセラピスト。『エル・トポ』(1970)、『ホーリー・マウンテン』(1973)など前衛的作風の映画がカウンターカルチャーを代表する人々に絶賛され、カルトムービーの鬼才として名を馳せる。日本のアートシーンにも熱狂的なファンが多く、2013年には〈実現しなかった映画〉として知られる『DUNE』を題材とするドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』が話題を集めた。タロット研究家、サイコセラピストとしての活動も長年おこなっており、フィリップ・カモワンとともに製作した〈カモワン・タロット〉によるリーディングセラピーで知られるほか、科学によって精神を治療するのではなく芸術によって魂を解放する独自のセラピー〈サイコマジック〉の取り組みをライフワークとしている。現在はパリを拠点に活動しており、自伝『リアリティのダンス』を原作とする映画2作『リアリティのダンス』(2013)『エンドレス・ポエトリー』(2016)に続く3作目、『エッセンシャル・ジャーニー』を2021年現在製作準備中である。

マリアンヌ・コスタ (マリアンヌ・コスタ)

詩人、作家、女優、講演家。アレハンドロ・ホドロフスキーと共に1997年からタロット・ワークショップや〈系統樹セラピー〉のコーチとして活動を行っている。主著にNo Woman’s Land (Grasset)、アレハンドロ・ホドロフスキーとの共著にMétagénéalogie (Albin Michel)などがある。

伊泉龍一  (イズミリュウイチ)

翻訳家。主に音楽、映画、占いなどと関連する分野の翻訳や執筆を行っている。著書に、『タロット大全:歴史から図像まで』(紀伊國屋書店)などがある。訳書に、ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ:いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』(駒草出版)、ジェイソン・ヘラー著『ストレンジ・スターズ:デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年』(同)、デヴィッド・ヘップワース著『アンコモン・ピープル:「ロック・スター」の誕生から終焉まで』(同)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木:ゴールデン・ドーンの伝統の中のカバラ』(フォーテュナ)などがある。監修書に、アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)がある。

黒岩卓 (クロイワタク)

東北大学大学院文学研究科准教授。専門は中世・ルネサンス期のフランス文学、15・16世紀の韻文演劇作品。

滝本誠 (タキモトマコト)

美術・映画評論家、編集者。1949年、京都府生まれ。東京藝術大学卒業、専攻美学。
平凡出版(のちのマガジンハウス)に入社し、「クロワッサン」「鳩よ!」「自由時間」「ブルータス」などの編集者をつとめながら、評論を発表する。主な著書に『映画の乳首、絵画の腓』(ダゲレオ出版 )、『きれいな猟奇――映画のアウトサイド』(平凡社)、『渋く、薄汚れ。フィルム・ノワールの快楽』(フィルムアート社)、『コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが』(洋泉社)などがある。

目次

日本語版刊行に際して

はじめに 
序 

第1章 タロットの枠組みと数秘学 
序:タロットは一つの完成された存在である 
始めるにあたって 
構成および向きに関する規則 
タロットの数秘学 
マンダラの構築のための10の手順 
タロットにおける11の色 

第2章 大アルカナ 
序:魂の建築 
始めるにあたって 
愚者 
大道芸人 
女教皇 
女帝 
皇帝 
教皇 
恋人 
戦車 
正義 
隠者 
運命の輪 
力 
吊られた男 
名無しのアルカナ 
節制 
悪魔 
神の家 
星 
月 
太陽 
審判 
世界 

第3章 小アルカナ 
序:秘密の慎ましき守り手たち 
始めるにあたって 
1 数秘学の諸段階  
 エース 
 2 
 3 
 4 
 5 
 6 
 7 
 8 
 9 
 10 
 スートごとの数の段階 
2 コート・カード 
 小姓 
 王妃 
 王 
 騎士 
 スートごとの意味の要約 

第4章 2枚ずつ見たタロット 
序:共同作業としての「意識」
始めるにあたって 
二つの10段階の列から作られる組み合わせ 
 I「大道芸人」・XI「力」 
 II「女教皇」・XII「吊られた男」 
 III「女帝」・XIII 名無しのアルカナ 
 IIII「皇帝」・XIIII「節制」 
 VI 「恋人」・XVI 「神の家」 
 VII 「戦車」・XVII 「星」 
 VIII 「正義」・XVIII 「月」 
 VIIII「隠者」・XVIIII「太陽」 
 X 「運命の輪」・XX 「審判」 
タロットにおけるカップル 
 「愚者」―「世界」のカップル 
 「大道芸人」―「力」のカップル 
 「女教皇」―「教皇」のカップル 
 「女帝」―「皇帝」のカップル 
 「戦車」―「星」のカップル 
 「正義」―「隠者」のカップル 
 「月」―「太陽」のカップル 
合計して21となるペア 
数字の連続と移行 

第5章 タロットのリーディング 
序:いかにして鏡となるか 
始めるにあたって 
リーディングへの最初の一歩 
 1枚のアルカナを用いた練習 
 2枚のアルカナを用いた練習 
 1枚のアルカナ、2枚のアルカナ、さらに複数枚のアルカナを用いた練習 
 パートナーと組んで行う練習 
3枚のカード 
4枚以上のカードのリーディング 
10枚以上のカードのリーディング 

おわりに:タロット的思考 

監修者あとがき 
解説:アレハンドロ・ホドロフスキー、タロットの旅(滝本誠)