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書籍詳細

メイブツギレノケンキュウ

名物裂の研究

鴻池家伝来の仕覆解袋

小笠原小枝 編著
佐藤留実
吉岡明美中野朋子 執筆

発売日
2018/03
判型
A4変型判
ISBN
978-4-336-05845-4
ページ数
260頁

定価 33,000円(本体価格30,000円)

※在庫あり

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内容紹介

大阪の豪商鴻池家が収集した貴重な名物裂の数々を初めて本格的に紹介。名物裂を舶載の染織品として捉え、染織史の視点から文様や織のルーツを考究する。CGで再現した仕覆イメージなど美麗な図版多数。

著者紹介

小笠原小枝 (オガサワラサエ)

1942年生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。東京国立博物館調査員、東京芸術大学非常勤講師などを経て日本女子大学助教授、教授を歴任。現在は日本女子大学名誉教授、東京国立博物館名誉客員研究員。専門は日本・東洋染織の比較研究。
主な著書に「日本の美術」『更紗』(1980年)『金襴』(1984年)『染織(中世編)』(1988年)『絣』(1992年。以上至文堂)、『舶載の染織』(中央公論社、1983年)、『染と織の鑑賞基礎知識』(至文堂、1998年)、『ジャワ更紗――いまに生きる伝統』(共著、小学館、1999年)、『別冊太陽 更紗』(監修、平凡社、2005年)、『中国絹織物全史――七千年の美と技』(監修、2015年、[発行]科学出版社東京[発売]国書刊行会)など、論文に「日本のおける宋元の染織」(『中国美術全集7』、京都書院、1996年)、「中世の夾纈」(『現代の考古学4 生産と技術の考古学』、朝倉書店、2008年)、「平等院本尊阿弥陀如来座像台座華盤発見の金糸入り織物再片」(『鳳翔学叢7』、平等院、2011年)などがある。

佐藤留実 (サトウルミ)

1961年東京生まれ。跡見学園女子大学文学部美学美術史学科卒。現在、五島美術館主任学芸員。
主な著書に、『武野紹鷗 わびの創造』(共著、思文閣出版、2009年)、『「千種」物語 ふたつの海を渡った唐物茶壺』(共著、思文閣出版、2016年)、『更紗 いのちの華布』(共著、淡交社、2016年)など、論文に、「墨蹟の表具について」(『書の国宝 墨蹟』読売新聞大阪本社、2006年)、「古渡り更紗とは」(五島美術館特別展図録『古渡り更紗――江戸を染めたインドの華』2008年)、「新出・鴻池家伝来 名物裂コレクション」(『五島美術館研究紀要』2013年度第2号、2014年)など、企画した主な特別展に、「名物裂――渡来織物への憧れ」(2001年)、「鎌倉円覚寺の名宝」(2006年)、「古渡り更紗――江戸を染めたインドの華」(2008年。以上五島美術館)などがある。

吉岡明美 (ヨシオカアケミ)

1953年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒。MOA美術館を経て、根津美術館学芸員。2016年3月に退職。
主な著書に、『金襴・緞子(改訂版)』(根津美術館、2009年)、論文に「唐絵と金襴」(『茶道学大系』別巻、淡交社、2000年)、「紹鷗緞子について」(『武野紹鷗――わびの創造』思文閣出版、2009年)、「千種の口覆いについて」(『「千種」物語――二つの海を渡った唐物茶壺』思文閣出版、2016年)、企画した主な特別展に「金襴・緞子――茶席の名品を引き立てる織物」(2000年)、「能面の心・装束の華――物語をうつす姿」(2010年)、「遠州・不昧の美意識――名物の茶道具」(2013年。以上根津美術館)などがある。

中野朋子 (ナカノトモコ)

1970年埼玉県生まれ。同志社大学文学部文化学科文化史学専攻(日本史)卒、同大学院文学研究科文化史学専攻(日本史)博士課程前期終了。大阪市立博物館学芸員を経て、現在、大阪歴史博物館主任学芸員。
主な論文に「「臨幸記念 名家秘蔵品展覧会」の開催と鴻池家による秘蔵品の出品」(『大阪歴史博物館研究紀要 (12)』、 2014年)、「袋切表具切之控―鴻池家における名物裂の蒐集と利用―」(『大阪歴史博物館研究紀要 (13)』、2015年)など、企画した主な特別展に「豪商鴻池―その暮らしと文化―」(2003年)、「なにわ人物誌 没後100年 最後の粋人 平瀬露香」(2008年)、「海峡を渡る布―初公開 山本發次郎染織コレクション ふたつのキセキ―」(2015年。以上大阪歴史博物館)などがある。