書籍詳細

レキシキョウカショモンダイ
歴史教科書問題
- 発売日
- 2018/12/25
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-05395-4
- ページ数
- 762頁
定価 8,580円(本体価格7,800円)
内容紹介
著者は「新しい歴史教科書をつくる会」の初代会長として中国、韓国、外務省、左翼テロ集団の妨害工作と戦い、教科書記述から採択まで運動を牽引した。その全発言を集成。「つくる会」の目指したのは常識の確立にすぎないと語る。
著者紹介
西尾幹二 (ニシオカンジ)
1935-2024年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。電気通信大学名誉教授。翻訳書にニーチェ『悲劇の誕生』(中公クラシックス)、ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(中公クラシックス)など。著書に『江戸のダイナミズム』『異なる悲劇 日本とドイツ』(文藝春秋)、『ヨーロッパの個人主義』『自由の悲劇』(講談社現代新書)、『ヨーロッパ像の転換』『歴史の真贋』(新潮社)、『あなたは自由か』(ちくま新書)、『日本と西欧の五〇〇年史』 (筑摩選書)など。『西尾幹二全集』(全22巻、補巻2冊。国書刊行会)を刊行中。
目次
序に代えて
めざしたのは常識の確立(二〇〇一年)
第一部
歴史のわからない歴史教科書
『歴史を裁く愚かさ』と『国民の油断』など
Ⅰ 背景と前提(一九九六年)
Ⅱ 問題提起のための藤岡信勝氏との対談本『国民の油断 歴史教科書が危ない !』( 一九九六年)
Ⅲ 起点と出発(一九九六~一九九七年)
Ⅳ 展開と抗議(一九九七年)
Ⅴ 公開討論『新しい日本の歴史が始まる』と『歴史教科書との15年戦争』(一九九七年)
第二部
理念の探究と拡大――『国民の歴史』と『地球日本史』
Ⅰ 理念の模索と探究(一九九〇〜二〇〇一年)
Ⅱ 理念の拡大――日本五百年史の必要(一九九〇~二〇〇五年)
第三部
検定と異常な騒音、『新しい歴史教科書』の誕生
Ⅰ『新しい歴史教科書』の検定(二〇〇〇年)
Ⅱ 市販本『新しい歴史教科書』のベストセラー化(二〇〇一~二〇〇二年)
Ⅲ 教科書採択と東アジアの政治情勢(二〇〇〇~二〇〇一年)
第四部
教科書採択と政治
1 匿名社会の出現と国家の漂流(二〇〇二~二〇〇三年)
Ⅱ 残された傷痕(二〇〇三~二〇〇五年)
Ⅲ 記録
Ⅳ 退任
追補1 西尾先生の努力は確実に実っている 渡辺惣樹
追補2 国民の歴史』を読んで 石 平
追補3 西尾幹二・ショーペンハウアー・ニーチェ 古田博司