書籍詳細

内容紹介
若いカップルが拾ったヒッチハイカーは、赤い眼に裂けた耳、尖った歯をしていた。そして連続殺人が……。悪夢のような文体で不可能を可能にした探偵小説におけるコペルニクス的転回ともいうべき問題作。
著者紹介
ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ (ジョエルタウンズリーロジャーズ)
1896年~1984年。ハーバード大学を卒業後、海軍に入隊。除隊後数多くの大衆誌に作品を発表。1922年に級友の経営するブレンターノ書店で編集に携わるようになり、以後晩年まで勤務の傍ら作家活動を行なう。『赤い右手』でフランスの探偵小説大賞を受賞した。
夏来健次 (ナツキケンジ)
1954年新潟県生。英米小説翻訳者。主訳書ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ『赤い右手』(国書刊行会)、ロバート・ルイス・スティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』(創元推理文庫)、荒俣宏編『怪奇文学大山脈』(共訳/東京創元社)、ウィリアム・ホープ・ホジスン『幽霊海賊』(アトリエサード)、ライアン・ギャティス『血まみれ鉄拳ハイスクール』(文藝春秋)、ウォルター・S・マスターマン『誤配書簡』(扶桑社)他。