書籍詳細
内容紹介
ゴム人形の妻、世界の誰にも通じぬ言語を習ってしまった男の話など、奇妙奇天烈なアイデアを完璧なストーリー・テリングで調理する、イタリアの奇才ランドルフィの不思議な不思議な世界。本邦初の短篇集。
著者紹介
T.ランドルフィ (トンマーゾランドルフィ)
1908年~1979年。ブッツァーティやカルヴィーノと並び、20世紀イタリアの幻想文学を代表する作家、翻訳家。1975年ストレーガ賞を受賞。
米川良夫 (ヨネカワリョウフ)
1931年~2006年。早稲田大学卒業。國學院大學名誉教授。訳書にカルヴィーノ「木のぼり男爵」(白水社)、「レ・コスミコミケ」(早川書房)、「見えない都市」(河出書房新社)などがある。
和田忠彦 (ワダタダヒコ)
1952年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、東京外国語大学大学院教授。訳書に、カルヴィーノ「むずかしい愛」(岩波文庫)、ロッセッリ詩集「闘いの変奏曲」(書肆山田)、エーコ「エーコの文体練習」(新潮社)、「エーコの文学講義」(岩波書店)などがある。
柱本元彦 (ハシラモトモトヒコ)
1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。名古屋芸術大学非常勤講師、翻訳家。訳書に、フェリーニ「魂のジュリエッタ」(青土社)、ロンギ「美術史講義」(筑摩書房)などがある。