各界著名人による各界著名人による私が選ぶ国書刊行会の3冊

漫画家川勝徳重

『竹久夢二「セノオ楽譜」表紙画大全集』

竹久みなみ 監修 大平直輝 編               

国書刊行会の本は、どれもロマンがあり、少しマイナーで、値段がちょっぴり高かった。子供の頃、お年玉を貰っては国書の本をよく買った。たとえば竹久夢二の『セノオ楽譜』。「待てど暮せど来ぬ人を〜」と夢二の寂しい歌をよく口ずさんだ。ささくれたようなペンタッチにも憧れた。

『イビクス ネヴゾーロフの数奇な運命』(BDコレクション)

パスカル・ラバテ 著 古永真一 訳               

強く影響を受けたのは《BDコレクション》。BDをメビウスやエルジェなど色のついた短い漫画だと思っていたら、この三冊の叢書は白黒/数百ページで壮麗な物語が展開されていた。いつかこんな漫画を自分でも描いてみたいと思った。

『イージー・トゥ・リメンバー アメリカン・ポピュラー・ソングの黄金時代』

ウィリアム・ジンサー 著 関根光宏 訳               

最近読んで良かったのはウィリアム・ジンサー『イージー・トゥ・リメンバー』。今ではその起源も忘れられたスタンダードの名曲の数々を、著者が懐かしみながら滔々と語った本。