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概要

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76 竜巻を見に出発してスティーヴ・ピーターソンとJ・B・ディクソンと合流。数時間前には消えそうだった積雲が意外にもそびえ始めた。グランドアイランド方面がよさそうなので私たちもそちらへ向かう。途中、グランドアイランドで竜巻警報が出たとの情報を聞くが、まだ中間地点あたりを走っていたので先は遠い。私は携帯電話でスティーヴにチャップマンへの道順を教え、途中には線路があり列車が多いはずだがどうにかなるだろうと伝えた。近づくにつれて列車が私たちのそばを南東方面へ走っているのが見える。チャップマンの踏切で停止のめにあわないためには、車を飛ばして列車の先を越さなければならない。列車は時速88キロメートル(55マイル)程度と見たが、私たちは列車より速いので大丈夫だろう。突然セミトレーラーが前に出てきて、列車が近づくのにもたついている。くそっ! なぜかトレーラーのドライバーが気分を変えて道を譲ってくれたので、その前に出たが、踏切の遮断機が点滅しているので踏切近くの道の角で引き離した。私たち3人は遮断機が降りる前に踏切をくぐり抜けたが、後から来るJ・B はぶつかりそうになった。スリル満点! ストームもそれらしくなってきた。 RFD が埃を舞い上げている。うなったり、止んだりしながらストームへのインフローは強くなる。きれいなビーバーテイルができかかっている。 一晩中私たちを悩ませたRFD の埃から全員で逃げる。