新編 西周全集 3

シンペン ニシアマネゼンシュウ ダイサンカン(ゲンゴ・キョウイクヘン)

新編 西周全集 第三巻(言語・教育編)

新編西周全集編纂委員会 編

発売日 2025/09

判型 A5判   ISBN 978-4-336-07614-4

ページ数 1,008 頁   Cコード 0310

定価 24,200円 (本体価格22,000円)

シリーズ: 新編 西周全集 (シンペンニシアマネゼンシュウ)
西周の著作をはじめ、翻訳や日記、書簡などを網羅的に収録した、新たな定本となりうる新編集の全集。

【内容紹介】

◆幕末・維新期における「知の巨人」の新たなる全貌──
津和野藩に生まれ、オランダ留学を経て近代日本の黎明期にさまざまな領域で活躍し、後世に大きな影響を与えた思想家・西周。旧全集では収録されなかったその著訳書、部分的にしか翻刻されていない日記の完全版、新たに発見された書簡などの新資料に、徹底した校訂を加えて刊行する決定版新全集。【全6巻】

・本巻代表編者 手島邦夫 服部隆
・本巻校訂・解題執筆 櫻井豪人 園田博文 手島邦夫 長尾直茂 鳴海伸一 蓮沼啓介 服部隆 樋口雄彦 百留康晴 松崎安子
・編纂協力 公立大学法人 島根県立大学 島根県津和野町

◆編纂にあたって
樺山紘一(編纂委員会代表・東京大学名誉教授)
 周知のとおり、西周は幕末から明治時代にかけて、文明開化に向かう日本にあって、指導的な役割を果たした哲学者・社会理論家でありました。幕末には初の国費留学生としてオランダで学び、近代文化の精髄を体得して、明治の新時代の精神を鼓舞し牽引しました。
 その西周の主要な著作は、かつて西周の著作集の一環として公刊され、広範な読者を裨益しました。しかし二十世紀後半にもなると、その真価は十分な検証と評価を受けられないまま、いささか忘却にすら埋もれてしまった感もありました。
 ところが世紀もあらたまる頃から、日本近代精神の大いなる遺産の発掘も始まり、西周を初めとする近代初頭の知的遺産が、再評価の対象とされるようになります。私たちは、そうした知的潮流を受けて、長らく入手や閲読が困難だった著作を復刊し、西周の真価を問う作業を必須と考えるようになりました。志を同じくする研究者を中心として、既刊の著作を再精査し、信頼できる刊本を作成して世に問おうと考えました。全集に未収録だった草稿の発掘も並行させ、信頼できる全集版の作成に取りかかりました。
 こうしていま、『新編 西周全集』を、かねての輝きに加えて、現代的関心の装いもあわせ、広く世に問うことにいたしました。二十一世紀の皆さんに味読していただき、厳しい検証と温かい励ましとを賜ればと心より念じています。

【著者紹介】

新編西周全集編纂委員会 (シンペンニシアマネゼンシュウヘンサンイインカイ)

代表 樺山紘一(東京大学名誉教授)
委員 石井雅巳(山口大学講師・事務局担当)
   井上厚史(故人・元島根県立大学教授)
   上原麻有子(京都大学教授)
   川崎勝(故人・元南山大学教授)
   手島邦夫(元北海道科学大学教授)
   蓮沼啓介(神戸大学名誉教授)
   服部隆(上智大学教授)
   播本崇史(島根県立大学准教授)
   山岡浩二(元浙江大学城市学院客座教授・津和野町教育委員会)