セカイセンリャクロン

世界戦略論

世界破壊戦争をいかに防衛するか  

仲小路彰 著

発売日 2022/08/17

判型 A5判   ISBN 978-4-336-07324-2

ページ数 352 頁   Cコード 0031

定価 6,930円 (本体価格6,300円)

【内容紹介】

日本のインテリジェンス・仲小路彰は、1953年、朝鮮戦争勃発に予見されたロシアの世界戦略を読み解き、比類なき洞察力で、日本が取るべき未来戦略を示した。
本書は、地球主義(グローバリズム)研究の成果として1953年(昭和28)12月に謄写版印刷で60部発行、政府・警察関係等の「特定の方々」に配布され非売品であった。全14篇の構成で、朝鮮戦争を「世界終末戦争・第三次世界大戦――世界総力戦」の始まりと位置づけ、「次期大戦は文明破壊戦争」という視点で究極の防衛を論じた大著である。同時期に著述され、今回、同時発刊の『日本防衛論――第三次世界大戦をいかに克服するか』と好一対を成している。
東西冷戦の真っ只中で書かれた先見的対ロシア論であり、「新冷戦」時代といわれる今日、軍事関係研究者はもとより、「国際関係未来論・日本防衛未来論」研究者の必読文献である。

「日本はアジアとの深い歴史的なつながりを直視し、その中から新しい文明を建設しなければならない。実質的には軍事力をしっかり築いていくことが最善である……占領中につくられたマッカーサー憲法を、日本の正しい歴史と伝統に立つ自主憲法に改正することもなされるべきだろう」

【著者紹介】

仲小路彰 (ナカショウジアキラ)

明治34年東京生まれ。旧制五高、東京帝国大学哲学科卒。昭和12年から「世界史話大成」「世界興廃大戦史」などの大著に取り組む。戦後著書はGHQに没収され一時公職を追放される。間もなく地球主義、未来学という概念を提唱。「ロシア大革命史」「未来学原論」などの大著を刊行し、山中湖村に隠棲しつつも戦後の外交に隠然たる影響を与えた。