ズットノオウチヲサガシテ

ずっとのおうちを探して

世界で一番古い動物保護施設〈バタシー〉の物語  

ギャリー・ジェンキンス 著
永島憲江 訳

発売日 2022/09/20

判型 菊判   ISBN 978-4-336-07394-5

ページ数 448 頁   Cコード 0098

定価 3,520円 (本体価格3,200円)

【内容紹介】

1860年、ロンドン。犬たちを飢えや虐待から救おうと立ち上がったひとりの女性がいた。世間の偏見と戦いながら設立した動物保護施設――のちの〈バタシー〉は現在も活動を続け、たくさんの犬猫を救っている。
〈バタシー〉と動物保護活動の波乱の歴史を、貴重な写真とともにたどりながら、保護され無事に譲渡された犬や猫たちのエピソードを数多く紹介。〈バタシー〉の物語を通して、動物福祉について改めて考える一冊。

バタシー(バタシー・ドッグズ&キャッツ・ホーム)とは?
動物福祉の先進国、イギリスのロンドンにある動物保護施設。1860年設立。
助けを必要としている犬や猫を受け入れ、どんなに時間がかかっても、飼い主や愛情あふれる新しい家が見つかるまで世話をすることを目標としている。2020年に助けた犬猫は、3,000匹以上にのぼる。イギリス王室とも関係が深く、バタシー出身の保護犬が、これまでに何匹も王室に引き取られている。
https://www.battersea.org.uk(英語)

【著者紹介】

ギャリー・ジェンキンス

Garry Jenkins
ロンドン在住の作家、ジャーナリスト、脚本家。動物関連のノンフィクション作品を数多く手がけている。35年以上のキャリアがあり、『タイムズ』紙をはじめとする有名な雑誌や新聞に、定期的に寄稿している。野良猫とホームレスの青年の友情物語『ボブという名のストリート・キャット』と、その続編の共同執筆者である。ボブの物語は2016年に映画化され、その続編映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』(2020年制作、イギリス、日本公開2022年)では脚本を担当している。

永島憲江 (ナガシマノリエ)

1977年生まれ。国際基督教大学にて学士号・修士号取得後、英レディング大学大学院にて修士号取得、白百合女子大学大学院にて博士号取得。白百合女子大学児童文化研究センター研究員。訳書に、『思い出のスケッチブック――『クマのプーさん』挿絵画家が描くヴィクトリア朝ロンドン』(国書刊行会)。共訳書に、ネズビット『アーデン城の宝物』、『ディッキーの幸運』(東京創元社)。執筆参加に『子どもの本と<食> 物語の新しい食べ方』(玉川大学出版部)、『英語圏諸国の児童文学Ⅰ(改訂版)物語ジャンルと歴史』(ミネルヴァ書房)、『世界少年少女文学(ファンタジー編、リアリズム編)』(自由国民社)。