ヒカリノシソウカルドルフシュタイナー

光の思想家ルドルフ・シュタイナー

上松佑二 著

発売日 2022/10/21

判型 四六判   ISBN 978-4-336-07327-3

ページ数 352 頁   Cコード 0010

定価 3,520円 (本体価格3,200円)

【内容紹介】

「おお人間よ、お前自身を認識せよ」――ゲーテ研究者、哲学者、神秘学者、精神科学者、劇作家、画家、彫刻家、建築家、社会思想家、教育者、医者、農学者……そのいずれでもあり、いずれでもない、ルネサンス的“万能の人”シュタイナー。彼が生涯を通じて人々に伝えようとしたことは何だったのか。多角的視座からのアプローチによって、多方面にわたって展開したその思想の内実と真の意図、現代と未来のすべての人々に向けて示された「自我の秘蹟」の意味を明らかにする。

【目次より】
◆第1部 人間と宇宙
 第1章 認識とは何か――自由への道
 第2章 人間の全体像
 第3章 宇宙の過去と現在、未来
 第4章 歴史兆候学
 第5章 社会有機体の三分節
 第6章 教育の未来(ワルドルフ教育)
◆第2部 芸術と生命
 第7章 芸術とは何か
 第8章 神秘劇
 第9章 建築の革命
 第10章 医学の拡大
 第11章 農業の革命
◆第3部 未来の共同体
 第12章 転生とは
 第13章 瞑想と体験
 第14章 キリスト論
 第15章 クリスチャン・ローゼンクロイツとミヒャエル
 第16章 新しい自我の共同体
 第17章 現代と未来の認識の道

【著者紹介】

上松佑二 (アゲマツユウジ)

1942年長野県出身。1966年早稲田大学建築学科卒業。1967―69年スイス・ゲーテアヌム精神科学自由大学留学。1977―79年アレクサンダー・フォン・フンボルト客員研究員としてミュンヘン大学美術史研究所留学。1982年博士論文「近代建築論史に於ける建築空間論の系譜的研究」。1987年東海大学教授。1987年「建築空間論に関する研究」で日本建築学会賞。現在、東海大学名誉教授。
著書―『世界観としての建築』(1974年、相模書房)、『ルドルフ・シュタイナー』(1980年、PARCO出版)、『建築空間論――その美学的考察』(1986年、早稲田大学出版部)、『シュタイナー・建築 そして建築が人間になる』(1998年、筑摩書房)、『建築美学講義』(2008年、中央公論美術出版)、『今井兼次に於ける建築と思想に関する研究』(2012年、中央公論美術出版)、『メタモルフォーゼ 上松佑二作品集』(2014年、東海大学出版部)、『日本精神史』(2017年、人文書館)
翻訳書―ルドルフ・シュタイナー『新しい建築様式への道』(1977年、相模書房)、ハインリッヒ・ヴェルフリン『ルネサンスとバロック』(1993年、中央公論美術出版)
作品―「善光寺外苑西之門」(1997年、長野建築文化賞)、「長野冬季オリンピック表彰式会場セントラル・スクゥエア」(1996年)、「三河屋商店」(1997年)