写真と歴史でたどる日本近代建築大観 1

シャシントレキシデタドルニホンキンダイケンチクタイカン

写真と歴史でたどる日本近代建築大観  第1巻

開国後の西洋建築導入と発展  

石田潤一郎/米山勇 監修
伊藤隆之 写真

発売日 2021/05/25

判型 A4判   ISBN 978-4-336-07086-9

ページ数 272 頁   Cコード 0652

定価 16,500円 (本体価格15,000円)

シリーズ: 写真と歴史でたどる日本近代建築大観 (シャシントレキシデタドルニホンキンダイケンチクタイカン)
幕末から明治・大正・昭和前期に至る「近代」は、「欧米列強に追い付け、追い越せ」を合言葉に日本国民がたどった激動の時代であった。そうした中にあって、建物は権威や富の象徴としての一面もあったが、そこに住んだ人々にとっては心の疲れを癒すくつろぎの場であり、安らぎの場であった。それだけに、それらを設計した建築家や建設した施工者、依頼した施主には、それぞれの深い思いや愛着があったに違いない。本シリーズは、戦後75年を経た今でも各所に残る主な近代建築300棟を、建設当時の時代背景を交えながらカラー写真で紹介した書籍版「日本近代建築博物館」を目指したものである。幕末の開港以降、160年余の時空を超えて蘇る人々の「記憶」をじっくりと味わって頂きたい。

【内容紹介】

 幕末から明治・大正・昭和前期に至る「近代」は、「欧米列強に追い付け、追い越せ」を合言葉に日本国民がたどった激動の時代であった。そうした中にあって、建物は権威や富の象徴としての一面もあったが、そこに住んだ人々にとっては心の疲れを癒すくつろぎの場であり、安らぎの場であった。それだけに、それらを設計した建築家や建設した施工者、依頼した施主には、それぞれの深い思いや愛着があったに違いない。
 本シリーズは、戦後75年を経た今でも各所に残る主な近代建築300棟を、建設当時の時代背景を交えながらカラー写真で紹介した書籍版「日本近代建築博物館」を目指したものである。幕末の開港以降、160年余の時空を超えて蘇る人々の「記憶」をじっくりと味わって頂きたい。

◆収録内容
【第1章】開港と西洋建築の伝来
旧グラバー住宅/大浦天主堂「日本二十六聖殉教者聖堂」/旧オルト住宅/旧リンガー住宅/旧東山手十二番館(旧居留地私学歴史資料館)/【コラム】外国人居留地とコロニアル建築/旧新潟税関庁舎(新潟市歴史博物館)/旧神戸居留地十五番館(旧アメリカ領事館)/新潟県議会旧議事堂(新潟県政記念館)/旧ハンター住宅/旧ハンセル邸(シュウエケ邸)/旧ハッサム住宅/旧シャープ邸(小林家住宅)
【第2章】西洋技術の導入と殖産興業
尚古集成館機械工場/旧鹿児島紡績所技師館(異人館)/熊本洋学校教師館ジェーンズ邸/旧阿仁鉱山外国人官舎「異人館」/【コラム】産業革命と幕府の遺産/泉布観/旧造幣寮鋳造所正面玄関部(旧明治天皇記念館)/旧富岡製糸場/【コラム】近代日本の産業基盤を築いた巨人/旧三菱銀行神戸支店/シャトー・カミヤ旧醸造場施設/旧横浜正金銀行本店本館(神奈川県立歴史博物館)/旧香港上海銀行長崎支店(同記念館)/旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)
【第3章】新政府の成立と国民教化への注力
旧岩国学校校舎(岩国学校教育資料館)/旧見付学校(磐田市旧見付学校)/旧睦沢学校校舎(甲府市藤村記念館)/旧中込学校校舎/旧開智学校校舎(松本まるごと博物館)/旧舂米学校校舎(富士川町民俗資料館)/旧水海道小学校本館/旧登米高等尋常小学校(教育資料館)/旧第五高等中学校本館(熊本大学五高記念館)/旧第四高等中学校本館(石川四高記念文化交流館)/旧学習院初等科正堂/旧山形師範学校本館(山形県立博物館分館)/旧土浦中学校本館(土浦第一高等学校旧本館)/旧県立太田中学校講堂(太田第一高等学校資料館)/【コラム】煉瓦建築の盛衰/旧歩兵第六連隊兵舎/旧陸軍歩兵第四連隊兵舎(仙台市歴史民俗資料館)/旧海軍兵学校生徒館ほか(海上自衛隊第一術科学校・幹部候補生学校)/旧第七師団偕行社(中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館)
【第4章】国土の開発と交通網の整備
旧札幌農学校演武場(札幌市時計台)/札幌農学校第2農場模範家畜房/豊平館/北海道庁旧本庁舎「赤れんが庁舎」/旧札幌製糖会社工場(サッポロビール博物館)/旧札幌麦酒会社工場(サッポロファクトリー レンガ館)/【コラム】北海道開拓とアメリカ式の技法/三重県庁舎/旧西田川郡役所/旧伊達郡役所/旧周吉外三郡役所庁舎(隠岐郷土館)/東山梨郡役所/旧鶴岡警察署庁舎/旧本庄警察署(本庄市立歴史民俗資料館)/旧登米警察署庁舎(警察資料館)/【コラム】鬼県令・三島通庸の実像/旧長浜駅本屋/旧手宮機関車庫3号(旧手宮鉄道施設)/南禅寺水路閣/旧碓氷第三橋梁/【コラム】琵琶湖疏水と京都の再生/萬翠楼福住/旧青木家那須別邸(とちぎ明治の森記念館)/富士屋ホテル/道後温泉本館/日光金谷ホテル
【第5章】文明開化と欧化政策
慶應義塾三田演説館/旧東京医学校本館(東京大学総合研究博物館小石川分館)/龍谷大学大宮学舎(旧大教校講堂ほか)/旧教育博物館書籍閲覧所書籍庫(東京藝術大学赤レンガ1号館)/同志社大学礼拝堂・クラーク記念館ほか/旧帝国京都博物館(京都国立博物館 明治古都館)/旧大阪図書館(大阪府立中之島図書館)/【コラム】2代清水喜助と棟梁たち/尾山神社神門/旧渋沢栄一・敬三邸/松城家住宅/旧済生館本館(山形市郷土館)/旧群馬県衛生所(桐生明治館)/四階楼/西郷従道邸/宝山寺獅子閣/ニコライ堂「東京復活大聖堂」/旧岩崎久彌邸/【コラム】日本文化を愛したイギリス人建築家/無鄰庵/新宿御苑旧洋館御休所/旧奈良県物産陳列所(奈良国立博物館仏教美術資料研究センター)/旧松江市工芸品陳列所(興雲閣)/旧渡辺千秋邸洋館/旧トーマス住宅(風見鶏の館)/【コラム】延遼館と鹿鳴館/旧司法省庁舎(法務省旧本館)/日本銀行本店本館/中京郵便局/兵庫県旧本庁舎(兵庫県公館)/京都府庁旧本館

【著者紹介】

石田潤一郎 (イシダジュンイチロウ)

建築史家。1952年鹿児島県生まれ。京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士後期課程修了。工学博士。京都大学工学部助手、滋賀県立大学助教授を経て、2001年より京都工芸繊維大学教授に就任。2003年「近代日本の建築と建築家に関する多面的な研究」で日本建築学会賞(論文)受賞、2015年「村野藤吾図面資料アーカイブを用いた一連の展覧会・教育・研究事業」で同学会賞(業績)を共同受賞。2018年同大退官、名誉教授。現在は武庫川女子大学建築学部教授。専門は、日本近代建築史・都市史。
主な著書:『日本の建築〔明治大正昭和〕7 ブルジョワジーの装飾』(三省堂)、『都道府県庁舎―その建築史的考察』(思文閣出版)、『関西の近代建築 ウォートルスから村野藤吾まで』(中央公論美術出版)、監修:『関西のモダニズム建築』(淡交社)など。

米山勇 (ヨネヤマイサム)

建築史家。1965年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了、工学博士。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学非常勤講師、日本女子大学非常勤講師などを経て、現在は江戸東京博物館研究員。建築の魅力を広く伝える講演・啓蒙活動を実践、2013年日本建築学会教育賞(教育貢献)受賞。日本銭湯文化協会理事。専門は日本近現代建築史、江戸東京の建築・都市史。
主な著書:『けんちく体操』、『時代の地図で巡る東京建築マップ』(ともに共著、エクスナレッジ)、『米山勇の名住宅鑑賞術』(TOTO出版)、監修:『日本近代建築大全 東日本篇・西日本篇』(講談社、監修及び執筆)、『世界がうらやむニッポンのモダニズム建築』(地球丸)など。

伊藤隆之 (イトウタカユキ)

近代建築写真家。1964年埼玉県生まれ。早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。約35年にわたって、日本各地の近代建築物件を踏査・撮影。2000年以降は、戦前日本の植民地や租借地とされてきた主要都市や建築物、さらには日本の近代建築に影響を与えた19世紀末以降のヨーロッパにおける主要建築の取材・撮影を刊行。これまでの撮影物件数は、約2600件に及ぶ。
その間、「盛美館―和洋折衷のかたち―」、「記憶の間」などの個展を開催。主な著作:『日本近代建築大全 東日本編・西日本編』(講談社、米山勇監修)、『死ぬまでに見たい洋館の最高傑作』(エクスナレッジ、内田青蔵監修)、『日本が世界に誇る名作モダン建築』(エムディエヌコーポレーション)など。