キンダイニホンノブドウロン

近代日本の武道論

〈武道のスポーツ化〉問題の誕生  

中嶋哲也 著

発売日 2017/07/24

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06158-4

ページ数 624 頁   Cコード 0021

定価 8,800円 (本体価格8,000円)

【内容紹介】

「術」から「道」という考えが誕生した明治期、「スポーツ化」という言説が登場した大正期、さらには古武道の「発見」まで――。膨大な資料を緻密に検証し、近代の言説空間のなかでゆらぎ変容する「武道」と「スポーツ」の関係を明らかにする。武道論を一新する大著の誕生。

【著者紹介】

中嶋哲也 (ナカジマテツヤ)

1983年、滋賀県生まれ。現在、茨城大学教育学部准教授。埼玉大学卒業、早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程修了、博士(スポーツ科学)。専攻はスポーツ人類学、武道論。主な論文として「対抗文化としての古武道―松本学による古武道提唱と日本古武道振興会の活動を中心に―」(『スポーツ人類学研究』第12号、2010年)、「高専柔道大会の成立過程:競争意識の台頭と試合審判規定の形成過程に着目して」(『体育学研究』第58巻第1号、2013年)、「日中戦争以降における武道の戦技化の起源とその背景:武道振興委員会の審議過程の分析」『武道学研究』第49巻第2号、2016年)など。