神像彫刻重要資料集成 4
シンゾウチョウコクジュウヨウシリョウシュウセイヨンニシニホンヘン
神像彫刻重要資料集成4 西日本編
伊東史朗 総監修
八尋和泉 本巻監修
的野克之/佐々木守俊/末吉武史/武田和昭/有木芳隆 責任編集
発売日 2018/06/15
判型 A4変型判 ISBN 978-4-336-06084-6
ページ数 669 頁 Cコード 0371
定価 55,000円 (本体価格50,000円)
- シリーズ: 神像彫刻重要資料集成 (シンゾウチョウコクジュウヨウシリョウシュウセイ)
- 平安時代から鎌倉時代にかけての神像彫刻(「神」の姿をあらわす彫刻)を可能な限り網羅的に収録し、都府県別にまとめた初めての集成。図版は、正面写真だけでなく、両側面、背面、像底写真も豊富に掲載。解説は、形状・法量・品質構造・保存状態・時代・伝来・銘記など基礎的な資料を提供。わが国宗教文化の全体像をとらえるための画期的資料集。 【全巻構成=全4巻+別巻1】第一巻 東日本編/第二巻 関西編一/第三巻 関西編二/第四巻 西日本編/別巻=論考・補遺
【内容紹介】
中国・四国・九州地方の、重要文化財102躯を含む、全471躯。八幡神像や門客人(随身)など西日本の地域的特性を伝える重要神像や、新規実査による初紹介作品も多数収録。巻頭論文=伊東史朗「神像彫刻を理解するために(二)―八幡神像とは何か―」
【各県収録件数】
鳥取県:全22躯(うち重要文化財8躯)
島根県:全47躯(うち重要文化財4躯)
岡山県:全50躯(うち重要文化財2躯)
広島県:全43躯(うち重要文化財22躯)
山口県:全24躯
徳島県:全24躯(うち重要文化財2躯)
香川県:全37躯(うち重要文化財15躯)
愛媛県:全71躯(うち重要文化財31躯)
高知県:全4躯
福岡県:全29躯(うち重要文化財5躯)
佐賀県:全16躯
熊本県:全46躯(うち重要文化財2躯)
大分県:全42躯(うち重要文化財11躯)
宮崎県:全12躯
鹿児島県:全4躯
【著者紹介】
伊東史朗 (イトウシロウ)
1945年岐阜県に生まれる。名古屋大学文学部美学美術史専攻卒業。京都府立総合資料館、京都国立博物館、文化庁美術学芸課主任文化財調査官を経て、現在和歌山県立博物館長、京都国立博物館名誉館員。主な編著書に『平安時代彫刻史の研究』(名古屋大学出版会、2000年)、『平安時代後期の彫刻 信仰と美の調和』(至文堂、2004年)、『十世紀の彫刻』(至文堂、2006年)、『千本釈迦堂大報恩寺の美術と歴史』(柳原出版、2008年)、『松尾大社の神影』(松尾大社、2011年)、『日本美術全集4 密教寺院から平等院へ』(小学館、2014年)などがある。
八尋和泉 (ヤヒロイズミ)
1938年福岡県に生まれる。1961年九州大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。福岡県文化会館(現福岡県立美術館)学芸員、九州歴史資料館学芸第一課長兼参事、別府大学文学部文化財学科教授を経て、現在、同大学客員教授。主な編著書・論文に「九州の中世彫刻――13、4世紀を中心に」(『日本古寺美術全集 20』平凡社、1981年)、「九州の飛鳥・奈良時代の仏像――九州仏教彫刻史の一節として――」(『大宰府古文化論叢』吉川弘文館、1983年)、『仏像と旅する九州・沖縄』(共著、至文堂、1992年)などがある。
的野克之 (マトノカツユキ)
1957年長崎県に生まれる。関西大学大学院文学研究科博士課程前期修了。島根県立古代出雲歴史博物館学芸部長。主な論文に「美術から見た中世の松江」(『松江市史通史編2 中世』松江市、2016年)「島根県の仏像を考える 10、11世紀を中心に」(島根県立古代出雲歴史博物館、2017年)などがある。
佐々木守俊 (ササキモリトシ)
1968年東京都に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、岡山大学大学院社会文化科学研究科教授。主な著書に『謎解き浮世絵叢書 歌川広重保永堂版 東海道五拾三次』(町田市立国際版画美術館監修、二玄社、2010年)、『平安仏教彫刻史にみる中国憧憬』(中央公論美術出版、2017年)などがある。
末吉武史 (スエヨシタケシ)
1969年奈良県に生まれる。岡山大学文学部哲学科美学美術史履修コース卒業。現在、福岡市博物館主任学芸主事。主な著書・論文に『九州仏 1300年の祈りとかたち』(福岡市博物館、2014年)、「福岡・長谷寺十一面観音像と九州の古代彫刻」(『仏教芸術』349、2016年)などがある。
武田和昭 (タケダカズアキ)
1948年香川県に生まれる。高野山大学文学部仏教学科卒業。円明院住職。主な著書・論文に『星曼荼羅の研究』(法蔵館、1995年)、「香川・開法寺の板彫阿弥陀曼荼羅について」(『仏教芸術』237、1998年)などがある。
有木芳隆 (アリキヨシタカ)
1960年鹿児島県に生まれる。九州大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。熊本県立美術館学芸課主幹。主な著書・論文に「肥後・寒巌義尹の造像活動について」(『美術史』142、1997年)。「熊本県球磨郡の平安後期・仏師動向と在地領主の造像活動」(津田徹英編『〈仏教美術論集6〉組織論――制作した人々』竹林舎、2016年)などがある。