新編 日本幻想文学集成 2

シンペンニホンゲンソウブンガクシュウセイダイニカン

新編・日本幻想文学集成 第2巻

澁澤龍彦/吉田健一/花田清輝/幸田露伴 著
富士川義之/池内紀/種村季弘 編

発売日 2016/08/24

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06027-3

ページ数 712 頁   Cコード 0393

定価 6,380円 (本体価格5,800円)

シリーズ: 新編 日本幻想文学集成 (シンペン ニホンゲンソウブンガクシュウセイ)
幻視の作家たちが備える幻想の特質をあますところなく伝える、ユニークな文学全集! 明治以降現代までの物故作家の中から、幻想文学の小説家として重要な作家を選出し、全33巻構成で集大成した《日本幻想文学集成》。その旧版を4ないし5作家ごとに1冊にまとめ、さらに新たな作家4人を追加した増補巻1巻とあわせた全9巻を《新編》として刊行いたします。 計13人の編纂者が各作家を担当する責任編纂制で、文庫等に未収録の埋もれた名品、知られざる傑作も数多く収め、また、各巻には編纂者による斬新な解説も収録。

【内容紹介】

◎小説なのかエッセイなのか? 虚実のあわいを縫う迷宮

●澁澤龍彦[1928-87]富士川義之編
虚空に飛ぶ能力を持った蹴鞠の名人の物語「空飛ぶ大納言」。魔道によって中国の皇帝が画の中に生きた自分の姿を見る「桃鳩図について」。ほか、「鳥と少女」「犬狼都市」「エピクロスの肋骨」「ダイダロス」「都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト」「鏡と影について」「女体消滅」「画美人」「護法」全11編。

●吉田健一[1912-77]富士川義之編
奇想天外な食物幻想譚「饗宴」。飲み屋で偶然知り合った大男が突然大亀に変身する「海坊主」。ほか、「空蝉」「道端」「或る田舎町の魅力」「逃げる話」「沼」「邯鄲」「ホレス・ワルポオル」「酒の精」等全11編。

●花田清輝[1909-74]池内紀編
中世室町時代を舞台にして、考証と空想のはざまを自在に往還する「伊勢氏家訓」「開かずの箱」。数に取り憑かれた青年の話「七」。ほか、「林檎に関する一考察」「歌」「海について」「ものぐさ太郎」「石山怪談」「鏡の国の風景」「『ドン・キホーテ』註釈」「テレザ・パンザの手紙」等全16編。

●幸田露伴[1867-1947]種村季弘編
夢の中の生と生の中の夢が迷路の中で呼びかわす「土偶木偶」。魔界ファンタジー「新浦島」。ほか、「望樹記」「雪たたき」「ウッチャリ拾ひ」。「神仙道の一先人」「芳野山の仙女」等のオカルト随筆3編も収録。




【著者紹介】

澁澤龍彦 (シブサワタツヒコ)

1928-1987年。フランス文学者、作家。代表作に『唐草物語』、『高丘親王航海記』、作品集成に「澁澤龍彦全集」、「澁澤龍彦翻訳全集」(共に河出書房新社)など。

吉田健一 (ヨシダケンイチ)

1912年、東京生まれ。父吉田茂に従って海外各地で育った。ポーやヴァレリーの翻訳から文学活動を開始し、反ロマン主義的批評を数多く執筆するかたわら、『瓦礫の中』など多くの小説も手掛けた。主な著作に『吉田健一全集』がある。

花田清輝 (ハナダキヨテル)

幸田露伴 (コウダロハン)

1867年、江戸下谷生まれ。1889年、処女作「露団々」で文壇の注目を集め、続く「風流仏」で文名を一躍高めた。1937年に第一回文化勲章を受章、1947年に亡くなるまで多くの小説・エッセイを遺す。明治・大正・昭和の三代にわたり活躍した近代幻想文学の巨人である。

富士川義之 (フジカワヨシユキ)

1938年生まれ。評論家・英文学者。著者に、『風景の詩学』『記憶のランプ』『幻想の風景庭園』など。

池内紀 (イケウチオサム)

1940年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者。主要著訳書:『ウィーンの世紀末』白水社(1981年)、『温泉』白水社(1982年)、『恋愛読本』彌生書房(1984年)、『猿飛レゲンデ』沖積舎(1985年)、ブライ『同時代人の肖像』法政大学出版局(1981年)、アメリー『罪と罰の彼岸』法政大学出版局(1985年)など。

種村季弘 (タネムラスエヒロ)

1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。