ナイト
ナイト Ⅱ
ジーン・ウルフ 著
安野玲 訳
発売日 2015/11/13
判型 四六変型判 ISBN 978-4-336-05955-0
ページ数 410 頁 Cコード 0097
定価 2,640円 (本体価格2,400円)
【内容紹介】
ウエスタン・トレーダー号に乗り込んで海を渡った〈サー・エイブル・オブ・ザ・ハイ・ハート〉は、七層からなる異世界での数々の戦を経て、仕えるべき公爵との誓いを果たすため北山脈の峠へと向かう。同行するのは巨大な犬ギュルフ、片目の船乗りプーク、しゃべる猫マーニ、お茶目な妖精ウリとバキ。旅先で出会うのは立派な騎士たちと可憐な姫君、そして変幻自在のドラゴンと人喰い鬼! 果たして特別な剣エテルネは手に入れられるのか? 熱血漢エイブルが真の騎士になるための試練はつづく……〈言葉の魔術師(ウィザード)〉ウルフならではの華麗なる文章と斬新な構成、魅惑に満ちた異世界描写に彩られた傑作ファンタジー大作!
続刊『ウィザード』Ⅰ・Ⅱは11月下旬刊行予定
【著者紹介】
ジーン・ウルフ (ジーンウルフ)
1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から「Plant Engineering」誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇「The Dead Man」でデビュー。以後、「デス博士の島その他の物語」(1970)「アメリカの七夜」(1978)などの傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。80年代に入り〈新しい太陽の書〉シリーズ(全5部作)を発表、80年代において最も重要なSFファンタジイと賞される。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している。
安野玲 (アンノレイ)
1963年東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部史学科卒。英米小説翻訳者。主な訳書にジーン・ウルフ『ナイト』『ウィザード』(国書刊行会)、スティーヴン・キング『死の舞踏』(ちくま文庫)、フィリップ・リーヴ『移動都市』『掠奪都市の黄金』『氷上都市の秘宝』『廃墟都市の復活』(創元SF文庫)、リック・ヤンシー『フィフス・ウェイブ』(集英社文庫)、アンナ・カヴァン『草地は緑に輝いて』(文遊社)の他、共訳書にロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』『最後の夢の物語』(河出文庫)、スティーヴン・キング『夜がはじまるとき』(文春文庫)、キング&ヴィンセント編『死んだら飛べる』、テイテルバウム&ロテム編『シオンズ・フィクション』(竹書房文庫)、ジョー・ヒル『怪奇日和』『怪奇疾走』(ハーパーBOOKS)などがある。