ケンリュウテイデン

乾隆帝伝

後藤末雄 著
新居洋子 校注  

発売日 2016/08/08

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05847-8

ページ数 424 頁   Cコード 0023

定価 3,740円 (本体価格3,400円)

【内容紹介】

東西文化史の泰斗・後藤末雄による不朽の名評伝に、名論文「円明園の研究」を併録し復刻。キリスト教宣教師との交流から垣間見えた、文人皇帝の知られざる姿を描く。最新の研究成果を織り込んだ校注付。

【著者紹介】

後藤末雄 (ゴトウスエオ)

一八八六~一九六七。
一八八六年、東京・本所生まれ。作家・仏文学者・比較思想史研究者。とくに東西文化の比較をめぐって先駆的な業績を数多く残した。一九一〇年、谷崎潤一郎・和辻哲郎らとともに、第二次『新思潮』を創刊し、小説の創作を行う。一九一三年、東京帝国大学仏文科卒。一九一九年、慶応義塾大学文学部教員となる。一九五一年より同大教授。一九六七年死去。
主な著書は『支那思想のフランス西漸』(一九三三年第一書房刊。のち同出版社から再版『支那文化と支那學の起源――支那思想のフランス西漸』、さらに『中国思想のフランス西漸』と改題のうえ平凡社東洋文庫)、『東西の文化流通』(一九三八年第一書房刊)『支那四千年史』(一九四〇年第一書房刊)、『藝術の支那・科學の支那』(一九四二年第一書房刊)ほか。
主な訳書は『ジャン・クリストフ』(ロマン・ロラン著、全六巻、一九一七年 国民文庫刊行会)、『死刑囚最后の日』(ヴィクトル・ユーゴー著、一九一二年、冬夏社)、『康煕帝伝』(ブーヴェ著、一九四一年生活社刊、のち平凡社東洋文庫)ほか。

新居洋子 (ニイヨウコ)

東京都生まれ。東京大学東洋文化研究所特任助教。
国立音楽大学を卒業。桜美林大学大学院国際学研究科、東京大学大学院人文社会系研究科を修了。博士(文学、東京大学)。
2007年9月~2009年8月、中国政府奨学金を得て、中国人民大学に留学。
2010年4月~2012年3月、日本学術振興会特別研究員(DC)。
2016年1月より、現職。
専門は中国史ならびに東西交渉史、とくに明清時代中国とヨーロッパの思想交流史。
主要論文に「一八世紀後半の在華イエズス会士による中国史叙述」( 「東方学」一二九輯、二〇一五年) など。