コキョウハユエアルサトデアル
故郷は故ある郷である
野口規久男 著
発売日 2013/05/20
判型 四六判 ISBN 978-4-336-05685-6
ページ数 160 頁 Cコード 0095
予価 1,980円 (本体価格1,800円)
【内容紹介】
生まれ故郷ではない土地の「故郷性」とは。都会に生まれた人にとって故郷とは。人はなぜ懐かしさを覚えるのか。現代人の「故郷性=よりどころ」とは何かを考える。
「本来誰のものでもない川の中の石が、誰かのものであると感じられたり、感じられなかったりすることの背後には、人が一つの場に住むことについての見逃すことができない風景があるからである」。
唱歌「ふるさと」の作詞者と同じ北信州に生まれた著者は、東京から屋久島に移住した詩人山尾三省の随筆に触発され、現在人の「故郷性」について考察。
戦後まもない少年期のドイツ音楽体験をはじめ、流浪の芸術家シャガール、サケや渡り鳥の移動の意味など、多岐にわたる事象を考察し「故郷性」の本質を探る。