近代日本彫刻集成 3

キンダイニホンチョウコクシュウセイ ショウワゼンキヘン

近代日本彫刻集成 昭和前期編

田中修二 編

発売日 2013/05/29

判型 A4変型判   ISBN 978-4-336-05232-2

ページ数 754 頁   Cコード 0371

定価 58,300円 (本体価格53,000円)

シリーズ: 近代日本彫刻集成
カラー図版300点、モノクロ図版600点の圧倒的な作品写真、詳細な作品・作家解説、歴史的文献を再録し、近代日本彫刻が辿った歴史に沿って、内容をわかりやすく整理した初の本格的研究書。既存の近代日本彫刻史においては取り上げられることの少なかった作品や戦争で失われた銅像などの貴重な画像も多数掲載し、「近代日本彫刻」の全体像を提示する集成。

【内容紹介】

大正期の自由な雰囲気をのこしつつ美術界が隆盛を極めた昭和戦前期から全体主義の戦争の時代、さらに第二次世界大戦後の文化の復興が叫ばれた時期の、主要な彫刻家、現在ではほとんど知られていない彫刻家、「彫刻」と他の造形分野との間で活動した作家たちの優れた作品について、カラー約100点、モノクロ約200点を収録する。カラー作品には詳細な作品解説を付し、図版で取りあげた作家すべてについて「作家紹介」で詳しく紹介するとともに、詳細な参考文献を付す。

【著者紹介】

田中修二 (タナカシュウジ)

1968年京都生まれ。大分大学教育学部教授/博士(文学)。1999 年成城大学大学院文学研究科美学・美術史専攻博士課程後期修了。専門は近現代日本美術史、とくに彫刻と京都の絵画。主な著書に、『近代日本最初の彫刻家』(吉川弘文館、1994年)、『彫刻家・新海竹太郎論』(東北出版企画、2002年)、『近代日本彫刻史』(国書刊行会、2018年)、共著に、『海を渡り世紀を超えた竹内栖鳳とその弟子たち』(ロータスプラン、2002年)、『Since Meiji: Perspectives on the Japanese visual arts, 1868-2000』(University of Hawai'i Press、2012年)、主な論文に、「入江波光の法隆寺金堂壁画模写について」、「西山翠嶂と画塾・青甲社」、「京都の日本画と仏教の「空間」」などがある。編著『近代日本彫刻集成』(全3 巻、国書刊行会、2010-2013年)で第26 回倫雅美術奨励賞受賞。