定本久生十蘭全集 11

ダイジュウイッカンホンアンホンヤク

第11巻【翻案・翻訳】

久生十蘭 著
江口雄輔/川崎賢子/沢田安史/浜田雄介 編

発売日 2012/06/22

判型 A5判   ISBN 978-4-336-05054-0

ページ数 777 頁   Cコード 0393

予価 11,000円 (本体価格10,000円)

シリーズ: 定本久生十蘭全集
《小説の魔術師》久生十蘭の全小説をはじめ、戯曲・エッセイ・翻訳・ラジオドラマ・日記・異稿・初期作品を網羅的に収録した、定本となりうる全集。第1巻~第9巻の小説は、編年体の編集を採用。生前歿後を問わず、いずれの単行書にも未収録だった小説作品40数編を含む。旧全集の二倍を超える収録量。歿後50年記念出版。

【内容紹介】

翻案・翻訳作品「天啓」「夜の遠征」「犯罪の家」「ジゴマ」「ファントマ第一」「ルレタビーユ第一」「ファントマ第二」「ルレタビーユ第二」「鉄仮面」を収録。

【著者紹介】

久生十蘭 (ヒサオジュウラン)

1902年~1957年。北海道函館市生まれ。本名・阿部正雄。岸田国士に師事して渡仏。レンズ光学と演劇論を学ぶ。帰国後は雑誌『新青年』などで活躍。主な作品に直木賞受賞作「鈴木主水」、国際短篇小説コンクール一席入選作「母子像」、「魔都」「顎十郎捕物帳」「キャラコさん」等がある。

江口雄輔 (エグチユウスケ)

1946年福岡県生まれ、昭和女子大学名誉教授。共著に『「新青年」読本』(作品社、1988年)、単著に『久生十蘭』(白水社、1994年)、編著に『定本久生十蘭全集』(国書刊行会、2008~2013年)がある。

川崎賢子 (カワサキケンコ)

1956年、宮城県生まれ。文芸・演劇評論家。日本近代文学研究者。博士(文学)。立教大学特任教授。著書に『少女日和』『蘭の季節』『宝塚というユートピア』『尾崎翠 砂丘の彼方へ』『宝塚百年を越えて』など。

沢田安史 (サワダヤスシ)

ミステリ研究者。SRの会、『新青年』研究会に所属。

浜田雄介 (ハマダユウスケ)

1959年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、成蹊大学文学部教授。専門分野は近代日本文学。著書に『子不語の夢』などがある。