未来の文学 14

ダイヨンノヤカタ

第四の館

R・A・ラファティ 著
柳下毅一郎 訳

発売日 2013/04/25

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-05322-0

ページ数 324 頁   Cコード 0397

定価 2,530円 (本体価格2,300円)

シリーズ: 未来の文学 (ミライノブンガク)
失われたSFを求めて――60~70年代の幻の傑作SF、その中でも本邦初紹介の作品を中心に厳選したSFファン待望の夢のコレクション。「新たな読者の視線を浴びるとき、幻の傑作たちはもはや幻ではなくなり、真の〈未来の文学〉として生まれ変わるだろう」(若島正)

【内容紹介】

世界最高のSF作家ラファティによる『地球礁』『宇宙舟歌』に並ぶ初期代表長篇にして最高傑作がついに登場! 
さえない新聞記者フォーリーが出会う奇妙な陰謀の数々。
狂気とは何か? 人はいかにして神になるのか?
世界に牙を剥く衝撃のラファティ文学。

とってもいい目をしているが、おつむが足りない若き新聞記者フレッド・フォーリー。彼はテレパシーでつながって人間を越えた存在になろうとする七人組の〈収穫者〉にそそのかされ、さる政界の大物が五百年前に実在した政治家と同一人物ではないかと思いつく。この記事を調べるうちに、フォーリーはいくつもの超自然的友愛会が世界に陰謀をめぐらしていることを知り、熾烈な争いの中に巻きこまれていく……世界最高のSF作家、ラファティによる初期傑作長篇がついに登場。善と悪、現実と幻想、正気と狂気が入り乱れ、奇天烈な登場人物が大暴れする唯一無二のラファティ・ワールド!

【著者紹介】

R・A・ラファティ (レイフェルアロイシャスラファティ)

柳下毅一郎 (ヤナシタキイチロウ)

1963年大阪府生まれ。映画評論家・翻訳家。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社/文春文庫)を町山智浩と共著。著書に『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)など多数。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズIII『プロメテア1~3』(小学館集英社プロダクション)、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(国書刊行会)、監訳書に〈J・G・バラード短編全集〉(東京創元社)など。