西尾幹二全集 10
ヨーロッパトノタイケツ
ヨーロッパとの対決
西尾幹二 著
発売日 2015/01/28
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05389-3
ページ数 788 頁 Cコード 0310
定価 8,580円 (本体価格7,800円)
- シリーズ: 西尾幹二全集
- ヨーロッパ留学以来の自分史、知識人との対話・対論、文学評論、そしてショーペンハウアーを読み解き、教育論を説き、自由や人生の価値を具体化し、世界や日本の歴史、戦後史観を明らかにする。新しいニーチェ研究で衝撃のデビューを果たし、戦後日本のあり方を深く、多角的に洞察してきた「知の巨人」西尾幹二の集大成。
【内容紹介】
西洋文明は普遍的か。世界に中心軸が存在するのか。西洋人自身も今は半ば疑いつつも、地球の他地域に無知で、傲慢である。日本人は当然そこを疑い、自分本位で行くべきなのに、怠惰と無力ゆえに西洋的尺度に合わせ、主張しない。著者はドイツ八都市の講演やパリの国際会議で西洋世界の根源的閉鎖性について声を上げた。世界に響いた興味深いその反響と余波の記録。他に併載の「戦略的『鎖国』論」「講演 知恵の凋落」が注目される。
【著者紹介】
西尾幹二 (ニシオカンジ)
1935年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。電気通信大学名誉教授。
翻訳書にニーチェ『偶像の黄昏/アンチクリスト』(白水社)、 ニーチェ『悲劇の誕生』、ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(いずれも中公クラシックス)など。
著書に『江戸のダイナミズム』、『異なる悲劇 日本とドイツ』(いずれも文藝春秋)、『ヨーロッパの個人主義』、『自由の悲劇』(いずれも講談社現代新書)、『ヨーロッパ像の転換』、『歴史の真贋』(いずれも新潮社)、『あなたは自由か』、『日本と西欧の五〇〇年史』 (いずれも筑摩書房)など。2024年逝去。『西尾幹二全集』(全22巻、補巻2冊。国書刊行会)を刊行中。