ダイニジタイセンゼンヤシ センキュウヒャクサンジュウナナ

第二次大戦前夜史 一九三七

仲小路彰 著

発売日 2011/06/15

判型 A5判   ISBN 978-4-336-05344-2

ページ数 612 頁   Cコード 0031

定価 7,480円 (本体価格6,800円)

【内容紹介】

GHQが没収した大戦前夜1937年を描いた復刻希書。英米の政治工作、秘密協定、時局の息詰まる駆け引きを明らかにする。 『一九三六』の続篇である。1936年の末に起こった西安事件は大陸の内戦を停止させ、中国軍を一致して抗日に向かわせ、イギリスとソ連が手を組むという欧州戦線が見え隠れする。日本の歴史がこのような世界の歴史と一体化していたことを明らかにする。解説:西尾幹二。
日本は中国大陸で覇を唱える英米露の列強と対峙、欧州時局も激しく動いていた。1937年7月、盧溝橋に銃声が響き、終戦の1937年8月まで銃声は止まなかった・・・、日中戦争の暗闘の力学を洞察する。この本はGHQが戦後、没収図書に指定した。このため長く密かに蔵書されてきた。戦後66年を迎えて封印を解き、ここに復刻する希書である。広く多くの世代の方々がお読み下さることを念願します。

【著者紹介】

仲小路彰 (ナカショウジアキラ)

明治34年東京生まれ。旧制五高、東京帝国大学哲学科卒。昭和12年から「世界史話大成」「世界興廃大戦史」などの大著に取り組む。戦後著書はGHQに没収され一時公職を追放される。間もなく地球主義、未来学という概念を提唱。「ロシア大革命史」「未来学原論」などの大著を刊行し、山中湖村に隠棲しつつも戦後の外交に隠然たる影響を与えた。