ゴシック叢書

イギリスノロウダンシャク

イギリスの老男爵

クララ・リーヴ 著
井出弘之 訳

発売日 1982/10/01

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02755-9

ページ数 180 頁   

定価 2,200円 (本体価格2,000円)

シリーズ: ゴシック叢書
《理性の世紀》18世紀の後半、確実なるものの瓦解を背景に、恐怖とサスペンス、夢とロマンスは、文壇主流からは貶められながらも、今日に至るまで全西欧の文学的感性の在り方を大きく規定してきた。以後の幻想文学の一大源泉となったこのゴシック・ロマンスの古典群から、現代アメリカにおいて幻想的なるものの探求をすすめる《ニュー・フィクション》派までを網羅し、英米文学史を決定的に書き換え、文学を《活性化》する異色のシリーズ。

【内容紹介】

舞台をとかくエキゾチックな異国に求めたがるイギリス・ゴシック小説の中で、はじめてイギリス本国を舞台にして謎めいた復讐の物語を展開した、女流ゴシック作家の著名なる作品。

【著者紹介】

クララ・リーヴ (クララリーヴ)

井出弘之 (イデヒロユキ)

1936年生まれ。東京大学大学院博士課程中途退学。東京都立大学名誉教授。訳書に『ハーディ短篇集』(編訳、岩波書店)、『ダーバヴィル家のテス』(世界文学全集・集英社、後ちくま文庫『テス』)などがある。