ゴシック叢書

ケイレヴウィリアムズ

ケイレブ・ウィリアムズ

W.ゴトウィン 著
岡照雄 訳

発売日 1982/07/01

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02752-8

ページ数 266 頁   

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

シリーズ: ゴシック叢書
《理性の世紀》18世紀の後半、確実なるものの瓦解を背景に、恐怖とサスペンス、夢とロマンスは、文壇主流からは貶められながらも、今日に至るまで全西欧の文学的感性の在り方を大きく規定してきた。以後の幻想文学の一大源泉となったこのゴシック・ロマンスの古典群から、現代アメリカにおいて幻想的なるものの探求をすすめる《ニュー・フィクション》派までを網羅し、英米文学史を決定的に書き換え、文学を《活性化》する異色のシリーズ。

【内容紹介】

俊敏なる社会思想家、アナーキストの先駆として高名なゴドウィンの社会小説的ゴシックの傑作。緊迫したスリラー・ドラマの果てに現われる、社会と人間のすさまじい恐怖に読者は戦慄せざるを得ないだろう。

【著者紹介】

W.ゴトウィン

岡照雄 (オカテルオ)

一九三〇年福岡市生まれ。京都大学文学部卒。金蘭短期大学学長。訳書にスパーク「ミス・ブロウディの青春」(筑摩書房)、ゴドウィン「ケイレブ・ウィリアムズ」、カー「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」(以上、国書刊行会)などがある。