新しい台湾の文学

タイペイジン

台北人

白先勇 著
山口守 訳

発売日 2008/04/28

判型    ISBN 978-4-336-04532-4

ページ数 272 頁   Cコード 0097

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

シリーズ: 新しい台湾の文学 (アタラシイタイワンノブンガク)
1970年代以降の「台湾意識」の興隆とともに、中国大陸から切り離され独自の発展を遂げつつあるこの国の文学は、特に87年の戒厳令解除以後、空前の活況を呈している。都市、セクシュアリティ、ポストコロニアリズムなど、様々な問題を内包し、世界的に注目を集める作品の数々を本格的に紹介する本邦初のシリーズ。

【内容紹介】

失われた時間と場所への追想が生む哀愁のノスタルジア。歴史の大河に呑み込まれながらも台湾の現実を生きていく人々を描く、戦後台湾文学の最高峰。

【著者紹介】

白先勇 (ハクセンユウ)

山口守 (ヤマグチマモル)

一九五三年、長野県生まれ。東京都立大学大学院博士課程修了。現在、日本大学文理学部教授。著書に『巴金的世界』(共著、北京・東方出版社)、訳書に、アイダ・プルーイット『北京の想い出 1926―38』(平凡社)、巴金『リラの花散る頃』、史鉄生『遙かなる大地』、白先勇・張系国他『バナナボート』(監修)(以上、宝島社)、白先勇・張系国他『台北ストーリー』(編訳)、黄春明・王禎和他『鹿港からきた男』(編訳)(以上、国書刊行会)などがある。