ボルヘス・コレクション

ジョブンツキジョブンシュウ

序文つき序文集

ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著
牛島信明/内田兆史/久野量一 訳

発売日 2001/09/17

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04293-4

ページ数 380 頁   

定価 3,520円 (本体価格3,200円)

シリーズ: ボルヘス・コレクション (ボルヘスコレクション)
夢の迷宮を思わせる精巧な作品で、めくるめく言語宇宙を構築した20世紀最大の文学者ホルヘ・ルイス・ボルヘス――このアルゼンチンの巨匠が遺した驚異的な文学遺産の中から、小説作品に劣らない多彩な魅力を放つ、博識うずまく重要な評論エッセーを一堂に集める。全7冊中、6冊が本邦初訳。

【内容紹介】

生ける図書館ボルヘスが、自らが鍾愛する作家の作品に付した序文集。ルイス・キャロル、セルバンテス、ヴァレリー、カフカ、ブラッドベリー、スウェデンボリ、ビオイ・カサーレス、ギボン等38編。

【著者紹介】

ホルヘ・ルイス・ボルヘス (ホルヘルイスボルヘス)

1899年ブエノスアイレスに生まれる。教養豊かな家庭に育ち、年少よりヨーロッパ諸国を移り住んだ。六歳の頃から早くも作家を志望し、驚くべき早熟ぶりを示す。アルゼンチンに帰国後、精力的な文学活動を開始。一九六一年国際出版社賞を受賞。その後、著作は全世界で翻訳されている。20世紀を代表する作家の一人。
驚異的な博識に裏打ちされた、迷宮・鏡・円環といったテーマをめぐって展開されるその幻想的な文学世界は、日本でも多くの愛読者を持ち、全作品のほとんどが翻訳出版されている。一九八六年スイスにて死去。
小説に『伝奇集』『ブロディーの報告書』『創造者』『汚辱の世界史』(以上岩波書店)『エル・アレフ』(平凡社)『砂の本』(集英社)、評論に『続審問』『七つの夜』(以上岩波書店)『エバリスト・カリエゴ』『論議』『ボルヘスのイギリス文学史』『ボルヘスの北アメリカ文学史』『ボルヘスの「神曲」講義』(以上国書刊行会)『永遠の歴史』(筑摩書房)、詩に『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会)『ブエノスアイレスの熱狂』(水声社)、アンソロジーに『夢の本』(国書刊行会)『天国・地獄百科』(水声社)などがある。

牛島信明 (ウシジマノブアキ)

1940年生れ。東京外国語大学教授。主要著訳書--『反=ドン・キホーテ論』(弘文堂)、パス『弓と竪琴』(国書刊行会)、ガルシア・ロルカ『血の婚礼 他二篇』(岩波文庫)、セルバンテス『ドン・キホーテ』(岩波少年文庫)ほか。

内田兆史 (ウチダアキフミ)

久野量一 (クノリョウイチ)

一九六七年東京生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、法政大学非常勤講師。訳書に、ボルヘス『序文つき序文集』(共訳、国書刊行会)がある。