ボルヘス・コレクション

ボルヘスノイギリスブンガクコウギ

ボルヘスのイギリス文学講義

ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著
中村健二 訳

発売日 2001/01/14

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04296-5

ページ数 200 頁   

定価 2,200円 (本体価格2,000円)

シリーズ: ボルヘス・コレクション (ボルヘスコレクション)
夢の迷宮を思わせる精巧な作品で、めくるめく言語宇宙を構築した20世紀最大の文学者ホルヘ・ルイス・ボルヘス――このアルゼンチンの巨匠が遺した驚異的な文学遺産の中から、小説作品に劣らない多彩な魅力を放つ、博識うずまく重要な評論エッセーを一堂に集める。全7冊中、6冊が本邦初訳。

【内容紹介】

「イギリス文学にはすべてがある」と語るボルヘスが、独自の視点で書き下ろした偏愛的英文学史。中世アングロサクソン文学から、エリオット、フォースターまで、イギリス文学へのユニークな入門書。

【著者紹介】

ホルヘ・ルイス・ボルヘス (ホルヘルイスボルヘス)

1899年ブエノスアイレスに生まれる。教養豊かな家庭に育ち、年少よりヨーロッパ諸国を移り住んだ。六歳の頃から早くも作家を志望し、驚くべき早熟ぶりを示す。アルゼンチンに帰国後、精力的な文学活動を開始。一九六一年国際出版社賞を受賞。その後、著作は全世界で翻訳されている。20世紀を代表する作家の一人。
驚異的な博識に裏打ちされた、迷宮・鏡・円環といったテーマをめぐって展開されるその幻想的な文学世界は、日本でも多くの愛読者を持ち、全作品のほとんどが翻訳出版されている。一九八六年スイスにて死去。
小説に『伝奇集』『ブロディーの報告書』『創造者』『汚辱の世界史』(以上岩波書店)『エル・アレフ』(平凡社)『砂の本』(集英社)、評論に『続審問』『七つの夜』(以上岩波書店)『エバリスト・カリエゴ』『論議』『ボルヘスのイギリス文学史』『ボルヘスの北アメリカ文学史』『ボルヘスの「神曲」講義』(以上国書刊行会)『永遠の歴史』(筑摩書房)、詩に『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会)『ブエノスアイレスの熱狂』(水声社)、アンソロジーに『夢の本』(国書刊行会)『天国・地獄百科』(水声社)などがある。

中村健二 (ナカムラケンジ)

1937年生れ。東洋大学教授(英文学)。ボルヘスの翻訳として『悪党列伝』『異端審問』(いずれも本邦初訳、晶文社)がある。